紙と電子の辞書(その2)〜TVドラマ「舟を編む」から


 日本語シソーラス[第2版)]、類語新辞典、季節のことば辞典、くまモン!英和和英じてん 4/22  )

今夜(4/21)

NHKBSで放送の「舟を編む」が

完結を迎えた


玄武書房に勤める岸辺みどりは

担当部の女性誌が廃刊になったため

ほとんど知らなかった辞書編集部で

働くこととなった


辞書編集部の面々は

新しい辞書『大渡海』を

編むために 日々根気強く

地道に取り組んでいた


みどりたちは 長期間にわたり

数多の言葉に向き合い 言葉と格闘し

言葉に教えられ 言葉に励まされて

辞書づくりへの熱い思いを絶やさず

コロナ禍にも翻弄され でも

だからこそ言葉を扱う「辞書」の

大切な使命に気づいて 

2度も点検と修正に打ち込んで

ついに中型国語辞典「大渡海」を

完成させた


辞書は ただ漫然と言葉を並べ

無難に説明しているのではない


生活のいろんな場面で

生きている言葉を見つけ拾い上げ

誰が読んでも納得するような説明を

限られた字数の中で編んでゆく

そして 後世の人たちが

先人の暮らしや思いを知り

これからも襲来するだろう災厄にも

希望を失わず 果敢に立ち向かうために

言葉という生き抜くアイテムを

受け取るために 言葉の舟は

多くの人たちの手で編まれるのだ

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辞書づくりの過程で

専用用紙のこともとりあげられたが

その中で 「用紙と電子」の軋轢が

浮上してきた


近年「電子本」などという新たな書籍が

出回り始め 現在

急速に浸透してきている


玄武書房の経営陣は

コストがかかる紙の製本から

電子版への移行を検討しだした


この頃は ネット界で

ペーパーレスの記事が多く目につく

スマホやパソコンなどで

いつでもどこでも 沢山の書籍を

読めて しかも コピーやペーストも

手軽にできて とても便利だ


また 私は

スマホやタブレットで

電子辞書を活用している

ブログの文章書きや 俳句や短歌を

つくるときの確認などで愛用している

(辞書by物書堂〜国語辞典、シソーラス、

英和和英辞典、俳句歳時記、古語辞典)


だけど 紙製の辞書を

改めて手にすると 紙本の良さが

しみじみと伝わってくる


その辞書を買ったときの思いや感動

調べるときにめくったときの気持ち

どの言葉が どの辺りにあるか

選び抜かれた図版や写真の数々

また 用紙の皺やシミも愛おしい

本棚に並んだ辞書や本を眺めると

一冊一冊の本の存在を確かめ

今までの読書歴や辞書歴を想う

本の大きさ、表紙の色、本の厚み、紙やインクの匂いなどを 五感で掴み覚える

読了した本、もう少しの本、

まだほとんど読んでいない本など、

表題の個性とインパクトなどなど

本棚の凸凹の書籍の連なりは

見飽きないし 取り分け 文章に

朱線を引き 感想を入れた書籍は

私の読書歴を物語ってくれる‥

ps 2024.4.11 草稿

紙製辞典は 関連語の字引や

偶然目にするついで読みなどもあり

言葉の世界が広がりやすい面もある

これからの時代は 電子文字が

主流となり しかし 紙による本も

それなりに愛され活用され しぶとく

生き延びていくのではなかろうか?