人に必要なもの | 聖書の言葉を気軽に読もう

人に必要なもの

『イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。』 (ルカよる福音書 4章4節)

“But jesus answered, “The scripture says, ‘Human beings cannot live on bread alone.’””


 さて今日の言葉の中で、イエスが述べていることは何を意味しているのでしょうか、、まただれに向けて言っているのでしょうか、背景を見てみましょう。


 ルカ4章を目で追っていきますと、ここでは洗礼を受けたイエスが「悪魔」から誘惑されている場面だということがわかります。そして、空腹を覚えられたイエスに対して、「神の子なら、この石をパンになるように命じたらどうだ。」と悪魔がイエスに言った返答として、今日の言葉を述べたのです。もちろん悪魔は、イエスが神の子であるということを知っていましたし、イエスは石をパンに変えることもできました。それでもイエスがそうしなかったのは、イエスは神のご意志を行うためにこの世に降り立ったということを認識していたからです。


 ですから、ここで「パンだけに」といわれている背景には、神のご意志のために生きる、ということが包含されているものだと考えられます。イエスは神のご意志のために奇跡を用いるのであって、決して自分の思うがままにそうするのではないということを理解していたものと思われます。ですから、イエスに対して信仰を抱いているものとしては、イエスの模範に習うことが要求されているわけですから、もし自分がクリスチャン生活を送っていたとして、あなたの教会では、何を教えているのか、牧師はパンによって生きてはいないかを吟味してみることが必要でしょう。真の崇拝は、イエスに、そして唯一神に向けてなされなければならないのですから。