とんでもないホラー交響詩「水の精」 | Xush!! ~masuo emi's blog~

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今月末にお手伝いとして参加させていただくアマチュアオーケストラで、ドヴォルザークの交響詩「水の精」という曲を演奏します。

「水の精」なんて聞くと、なんかとてもキラキラしていて繊細で美しくて、、、みたいなイメージが沸きますよね。私もそうでした。

楽譜をいただいて、音楽に合わせて弾いてみたところ、それにしては暗いし、なんか激しいしコワイぞ…?という微妙な違和感を抱きました。

うーん、水の精って、あれかなぁ、オンディーヌとかケルピーとか、そういう「水魔」系なのかねぇ…。というような印象。

でもちょっと忙しくしていたもんで自分で調べるところまで気が回らずにいました。

そんな折、先日ビオラのトップさんから練習スケジュールの事務連絡とともに、「水の精」の≪小節番号対応解説≫が送られてきました。

わー!嬉しい!助かる!!と思ったのですが、気になるひと言が添えられていました。
「朝からホラーですみません」


ん…??
ホラー???

とりあえず読んでみることに。




(…数分後………)

絶句


もう、電車の中でしたが

ヒイィィィ(°д°;)

という表情を隠しきれず…。


さて、ではこのわたくしめの恐怖を共有いたしましょう。
小節対応ではなく、時間対応にいたしました。

Youtube音源と合わせてお楽しみくださいまし。




0:04~
月明かりの中、水の精がポプラの樹の上に座って自分の婚礼のための赤い長靴を縫っている。若い娘を湖の中に連れて行き結婚相手にするつもりだ。

1:50~
湖の近くの小さな家では、若い娘が洗濯をしようと湖のほうへ降りていく準備をしている。

2:36~
母親は、いやな夢を見たことから、湖へは行かないよう娘に注意する。

4:04~
娘は母親の言うことをきかず湖へ向かう。

4:47~
水の精は、水の中で待ち構える。
娘が、衣類を水につけようと踏み板に乗り出すと足元の板がはずれて湖に引きずり込まれる。こうして、水の精は自分の望みを叶えた。

6:25~
いまや薄暗い水底の世界で、水の精の妻としての不遇の暮らしをおくっている。

8:51~
唯一のなぐさめは、彼女の赤ん坊に子守唄を聴かせることだけだった。

10:50あたり~
しかし、水の精は、その唄を聴くと不快に思っていらだつのであった。

11:27~
娘は、一日だけ母親に会いに行くことを許してもらうよう水の精に願い出る。

12:20あたり~
水の精は、はじめは怒りを見せるが、やがて、気持ちも和らぎ、娘の子供を残しておくこと、晩祷の鐘が鳴る前に戻ることを条件に娘の帰宅を許す。

13:13あたり~
母親と娘は再会する。

15:22~
水の精は妻の帰宅を待つ。

16:15~
晩祷の鐘が鳴りわたるが、娘は戻らない。

16:34~
水の精は家まで来て、何度も、そしてだんだん激しく扉を叩く。
母親は決して娘を返さず、そして嵐が起こる。
母親が、娘の子供を家まで連れてくるよう水の精に言う。

17:46~
水の精は子供を連れてくる、そしてドスっというぞっとするような物音がする。
扉の外にあったのは、





胴体のない子供の首

首のない子供の胴体





いかがでしたでしょうか。
この、衝撃のラストシーン。

コワすぎる……!

「ドスッというぞっとするような物音」とか、ベルリオーズの『断頭台への行進』にも似たような音楽描写(ギロチンが落ちて首が飛ぶ音)がありますが、子どもがってのが、タチ悪すぎます。
しかも自分の子……orz

それで、よくよく題名を見たらば「the water goblin」って書いてありました。

ゴブリン!!
そっちか!!!


「水の精」っていうか水魔っていうか、もはやガッツリ妖怪の類じゃん!

エルベンっていうチェコの詩人のバラードにインスピレーションを受けて書かれた交響詩らしいのですが、エルベンもドボルザークも、趣味悪すぎ。。。
ですが、非常に面白いので、ゾゾゾ…と思いながら楽しく演奏できたらと思っています。

しかし……ストーリーにも絶句しましたが、私の弾けなさにも絶句……。
ドボルザーク先生お得意のビオラいじめで、涙目です。指、回らない…。