自分らしさに還るまで
⑤ 「本気なんだ」
時間が経っても、
生活は続いていった。
子どももいる。
生活もある。
夫の給料も、
それなりに良かった。
今思えば、
その頃の私たちは、
もはや💴
みたいなところもあった。
そんな中、
上の子が小学校に入った頃から、
夫の帰りが遅くなった。
私は、
「仕事が忙しいんだろう」
そう思っていた。
でも、
実際は違った。
夫は、
若い女性の同僚と
親しくなっていた。
そしてある夏、
夫から言われた。
「本気なんだ」
私は、
何が何だか分からなくなった。
毎日泣いた。
怒った。
それでも、
どうにか関係を戻そうとした。
「お試し期間」のような時間の中で、
私は変に媚を売って、
尽くしてみたりもした。
夫婦を続けるために、
私なりに頑張った。
でも今思えば、
その頃の私は
どこにもいなかった。
「本当の私」なんて、どこにも…
次回へ続きます。