なんばグランド花月 2022年6月10日 | 続アメマのおとしもの

続アメマのおとしもの

鉄道・吉本・宝塚のことなど・・・。

先月に寛平座長週で懐かしい新喜劇を堪能しました。6月公演で8月に座長を勇退する小籔座長週が久々にあって、特に興味はなかったのですが、共演する座員が珍しいメンバーばかりなので観劇することに。1年半ほど前に小籔週でかなり面白くない芝居に当たったし、MBSの「新喜劇NEXT」での横暴な感じも好きでないので、敬遠してたんですけどね。

 

6月10日11時開演、1階C列で観劇。この日も中学生の団体で1階席はほぼ満員。どうやら神戸市の玉津中学らしい。私の職場の近所ですやん(笑) 学生の団体は、一般客からすれば迷惑な場合がありますが、ここ最近はお行儀がいいようで・・・。

※新喜劇ネタバレ注意。

●さや香

トップの登場でも学生から歓声が上がります。34歳の石井がいいことしたいと「免許返納する」と言い出して、ほな不便になるやん、買い物とかどうするねん?と。81歳の親父に車に乗せてもらうとかいうネタ。5分が勿体ないぐらい受けてましたね。

 

●ラフ次元

梅村の金持ち自慢ネタ。後半かなり盛り上がりました。

 

●佐久間一行

先月も見ましたが、今回は違うネタで「大きいはワクワク」と「虫の気持ち」。特に後のネタが面白かったですね。私個人的にはこういう芸は好みませんが、漫才ばかりの中だとアクセントとなるのと、若い子たちには分かりやすいみたいです。

 

●トミーズ

めくりが出ると「おぉ~」という声が。もうトミーズも大御所ですもんね。ネタはいつもの歌のボヤキと刑事モン。私は一切笑いませんでしたが、かなり受けてました。

 

●西川のりお・上方よしお

こちらは年配層の客には大歓迎でしたね。学生さんたちには、もうのりおさんの面白さは伝わらないだろうなぁ。

 

●笑い飯

やはりテレビの人気者が出ると客席はわくものの、このコンビはネタに入ると尻すぼみ。給食センターと朝に学校行くのに家に誘いに来るネタ。笑いは小刻みで大きな笑いに繋がらない。

 

●中田カウス 漫才のDENDO

このコーナーをトリに持ってくるのは如何なモノか?でも今回は見取り図だったので、やはり受けましたし、後のトークも笑いがありました。ネタはなぞかけ。客にお題をもらう場面で、中学生が「盛山!」(笑)

それが後のトークコーナーでもカウスが、「袖でみんなが呼び捨てかい(笑)」と大笑いだったとネタし、幕の閉まる時までその女子中学生の名前でいじられてました。ええ観劇の思い出ですね(笑)

 

今回も全体的に受けが良く、コロナ禍のあの客の少なさを私も何度も見てるだけに、これだけ笑いが大きいとやる方も気持ちいいでしょうね。

 

 

◆吉本新喜劇「父が残したうどんの味!?」 作・演出 玉井聡司

【出演】

花月うどんのアルバイト・・・小籔千豊、花月うどんの大将・・・内場勝則、その妻・・・未知やすえ、勝則の弟(ショウヘイ)・・・島田一の介、小籔の借金取り・・・吉田ヒロ中條健一、ヤクザ・・・はじめ烏川耕一安尾信乃助、クリーニング屋の夫婦・・・池乃めだか浅香あき恵、警官・・・Mr.オクレ、うどん屋の客(大学生)・・・伊賀健二秋田久美子山田亮平山昌雄たかおみゆき

【あらすじ】

うどん屋のアルバイトの小籔はいつもサボって、仕事に厳しい大将の内場の毎日怒られている。さらに小籔には500万円の借金があり、返せないときは店を売り渡すと勝手な約束をして、さらに内場の怒りを買う。小籔はなぜ大将がそんなに仕事に厳しいのかを妻のやすえに聞くと、大将の父親が亡くなったあと弟のショウヘイが店を継いだものの経営が上手く行かず、借金を残して逃げてしまい、兄の内場が店を継ぎながら借金の返済や、味の継承など苦労に苦労を重ねていたとのことだった。

結局小籔は返済のお金が出来ずのところに、ショウヘイが久しぶりに帰ってくる。内場は頑なに家に入ることを許さない。やすえがショウヘイに家を出た後何をしていたのかを聞くと、ヤクザになっていたが今は辞めてトラックの運転手をしているという。

そこへ小籔の借金取りが、助っ人のヤクザまで連れて取り立てに来るが、ショウヘイが伝説のヤクザだったと知って慌てて逃げ、借金も元金を返すだけで済む。

借金騒動は解決したものの、家を去ろうとするショウヘイに、やすえや近所のめだかたちの助言もあって、内場もショウヘイを許し、二人でうどん屋をやっていこうと決意するのでした。

 

【雑感】

リーダーや、ほぼ毎週出てるような座員が出ておらず、20年ぐらい前の新喜劇に戻ったようで、逆に新鮮でしたね。オープニングの客が大学生っては無理がありますが、ここらのメンバーは辻本組だし、借金取りやヤクザは内場組だった座員で、この座組がホントに懐かしい感じでした。

小籔もキャラもんでなく、普通の役でしたし、これも内場座長時代の感じで、本人も無理に捻った脚本を考えることなく、ストレートな新喜劇で楽しんでるように見えました。

ヒロと中條のコンビも懐かしく、ヒロも久々に「寿司ネタ」やってました(笑)

ヤクザの三人も兄貴分がはじめでなく辻本なら盛り上がったでしょうけど、それはさすがに小籔週ですから無理ですもんね・・・。

それと内場さんの弟役が島田一の介って(爆)。出てくるまでネタバレしないように、ショウヘイという役名を付けてたんですね。別に兄でもええやん、その方が「兄が店を継いだのに逃げて、弟が仕方なく店を継いだ」って方が自然な流れですが、まぁハゲてるジジイが弟っていう方が、笑いを取れますけど。

 

とにかく全体的に平均年齢が高いものの、ベテラン揃いだから確実に笑いの取れる芝居と、マジな場面でも松浦みたいに音ネタで笑いを取ることなく、ノーマルな新喜劇で良かったと思います。

それとまみちゃんがなべおざみ一座に参加しているため、開演アナウンスが秋田久美子ちゃんだったので驚きました。