出張に出ている間に工房に入ったディアパソンを確認しに来たドラゴン五頭です。
いつも命懸けで重たいピアノを運ぶ運送会社の人達には心から感謝をしています。と前置きして・・・
とある音楽サロンでオープン時からプロの演奏に耐えてきたので労う気持ちを込めて掃除と点検をしています。
100万人に1人とか、勝手な事を言ってない本物のプロ達がコンサートで思いっきり弾きました。
あるピアニストさんの終演後に観客の方から「このピアノは古いから高音域がこんな音なの?」と鋭い指摘。
「ポコンポコンって伸びが無いわね?」と。
その後のコロナ禍でコンサートも無くなり、ちょうど良い機会なのでハンマー交換を行いました。
しかし、当時の私の技術力では同業他者には見せられない不出来な結果でした。
まだまだ続くコロナ禍。
ハンマー交換用のアイテムを製作して、再チャレンジを実行。
こうして写真に撮って出すことが出来る程度に真っ直ぐ揃う道具を作ることが出来ました。
右側のアクションはカワイ製、左側のアクションはディアパソン製。
微妙に異なる箇所も有ります。
しかし、それは調整の範囲内でしょう。
どちらも同時期に製造・販売されたピアノです。
ハンマーヘッドは国産の『今出川ハンマー製作所』です。
ちょっと気になるのは、弦を外した時に響板に亀裂が入るかも知れません。
まぁ、割れたら治せば良いだけのこと。
それよりも更に気になっている件、運送屋の忘れ物だったり、インシュレーターも忘れていたり、掃き出し窓のレールを曲げていたり、外の木製パレットを割っていたりとやりたい放題!
請求するべき相手様から代金を取らず、私に請求書を送ろうとしたり、どうなってるんでしょうね?