John Lobb イヤーモデル - 歴代モデル一覧 (Part2) | お洒落と言われるより、センスあると思われたいミドル

John Lobb イヤーモデル - 歴代モデル一覧 (Part2)

ジョンロブの歴代のイヤーモデル(続き)です。


2012年 ダービータイプのブーツ
シンプルで素敵です。

2アイレットにすることで、外羽根の野暮ったさがなくなり、非常に上品な佇まいになってます。



2011年 5アイレットのオックスフォード
スウェードモデルがあるのが珍しいです。







2010年 ダブルモンクのプレーントゥ
ジョンロブと言えばダブルモンク。

Williamもいいですが、こちらも非常に洗練された雰囲気です。

定番モデルで出せばよいのにと思います。



2009年 メダリオンのウィングチップ
通常ならウィングチップはメダリオン付きですが、このモデルはメダリオンなしです。

メダリオンを付けると一気にカントリー感、アメリカ靴感が出しますが、これは上品な都会的なイメージを残したまま、かつウィングチップならでは華やかさがあります。

ウィングのバンプライニングが曲線になっているのも私は好きです。

私、ジョンロブの中でこのモデルが一番好きです。








動画が残ってますが、驚異の一枚革で作られてます。

ロングバンプの靴ってどこかで継ぎ目を入れないならないのですが、まさにこの靴は驚異です。


ちなみにこの靴はホールカットの一種のようです。

動画のように一枚の革をクルッと巻いて作っているので。

この作り方はApple Peel (リンゴの皮むき)というようです。
こんなイメージで一枚の革から靴ができてます。






2008年 内羽根のプレーントゥ?
ぱっと見はキャップトゥに見えますが、バンプからトゥまで一枚の革のように見えます。

太めのステッチは多分飾りでキャップトゥのように見えます。

ジョンロブながらパンク系のハイブランドの靴のように見えます。







2007年 内羽根のプレーントゥ
2008年と似たモデルですが、こちらも素敵です。
二連のステッチ。

ステッチも面白いデザインです。

メダリオンも素敵です。





2006年 オックスフォード
これはかなりベーシックな雰囲気ですが、羽根部分に縫い目がなく、ヒールまで一枚革になってます。

一瞬、どこがポイント?と思ってしまうくらい自然にデザインされてます。




2005年 プレーントゥ
これもシンプルですが、ステッチのデザインが面白いです。

ヒール部分ではウィングチップみたいになってます。

これ、実はクラシカルなデザインだそうです。
元々のキャップトゥはこんなウィングチップのような意匠だったらしいです。
ロングバンプと言いますが。

ただ、ヒールまで革が取れず、今の意匠に落ち着いたそうです。

しかもステッチは三連??ですね。

さらに言うと、シームレスヒールですね。
一瞬、シームレス?縫い合わせ?と迷いますが、シームレスです。

ヒールで縫い回せてる部分はロングウィングのような意匠上、入ってしまうそうです。

ただ、ヒール部分で縫い合わせずに足の内側の人から見られずらい部分を縫いて、ヒールは完全にシームレスに見えるようにしてる、ビスポークの靴もあります。

贅沢としか言えないですね。





(参考) Year Modelについて
イヤーモデルとは1996年から始まった、靴や革製品の聖人を祝して販売されるモデルです。

靴の聖人は、聖クリスピアヌス(St. Crispinian)と聖クリスパン(St. Crispin)と言う双子で、布教をしつつ、夜は靴を作っていました。

布教活動はうまくいっていたのですが、当時の統治者に疎まれて処刑された悲劇の兄弟だそうです。


この2人の聖人が10月25日に有名な演説を行ったことで、この日をセントクリスピンという祝日になりました。
といっても、諸説あって正式な公休にしてる国は少ないようです。

ジョンロブはこの日にYear Modelと呼ばれる、その年にだけのモデルを販売します。
(年により12月ごろまでずれることもあります)