友だちに勧められて観た。安倍晴明には興味はあったけど、詳しくはなく、ずっと前に野村萬斎さんの映画を観たことがあるくらい。今回のストーリーは晴明が陰陽師になる前の学生の頃の話で、その成長過程がスゴく興味深かった。彼のセリフ、「事実とはあるがままの出来事、真実とはその人物の主観により導かれた結論。つまり、個人個人の受け取り方によって変化する概念であり、呪」

まさにーーな感じで、最近感じていたことが映像化されていたようで、やっぱり意識ってこういうことかーと感嘆。

呪術の教師たちは知識も技もある達人なのに、最後の最後に信じ切れなくて帝の陰陽師になるために戦略的に力技で成そうとするところが哀しくもあるけどなるほどねーと。最後に1人の教師が「現実にこんなことが起こるとは!」っぽいことを言うのだけど、それが彼の真実だったのかーと複雑な思いになった。一縷の疑いがあると呪(しゅ)も歪んでしまうんだなーとも思い、一縷の疑い、思い込み、制限を取っ払いたいーとマジで思ったけれど、そもそもその思いが疑いを肯定しちゃってるのかも、とも感じたー。