父島の港は歓迎の人々で賑わっていた。

手作りのプレートを持って手を振っているのは
乗船客たちが宿泊する宿の人たちで
自分の宿泊先のプレートを持つ人を大急ぎで探す。

その当時の宿は一般的な民宿が主で、
今日のようなおしゃれなペンション風のものは
少なかったように思う。
わたしが泊まる宿も同様で
民宿のおばちゃんに宿帳を差し出され
氏名、年齢、住所などを記入する。

荷物を部屋に置いて港へ向かう。
まずはホエール・ウォッチングに関する情報を
仕入れなければならない。