とにかく本屋が好きなのです。

大きい本屋さんであるが小さい本屋さんであろうが
普通の本屋さんでも古本屋さんでも
お目当ての本があってもなくても
本屋の中をうろうろあれこれと歩き回るのが
好きなんだろうと思う。

そして目的もなく本棚を眺めているうちに
「!!!」と巡り会った一冊を手にしたとき、
そんなときにシアワセを感じる。

その一冊は探し求めていた一冊の時もあるし、
好きな作者の知らなかった一冊のときもある。
初めて出会った作者の興味をそそられる一冊だったり、
ただ単に偶然出会った一冊のこともある。

昨日もそんな一冊に出会った。

朝のめざましテレビで俳優の仲代達矢氏の特集をやっていた。
今月すでに封切られている「春との旅」と「座頭市 THE LAST」出演の
仲代氏の俳優生活をインタビューしていた。
そして15年前に亡くなった妻、恭子さんのことも。

会社帰りに寄った某大型古本屋チェーン店で
いつものように本棚を眺めていたところ、
一冊の背表紙に目が止まった。
「大切な人 宮崎恭子」
別の日であったなら素通りしていたかもしれない。
手に取ってページをめくる。
最初の出だしは本人の告別式で参列者に配布された
家族からの御礼状のようなものでした。
そう、この本は彼女が亡くなってから発表された
生きていればまだ続きを書き綴っていたであろうと思われる
自伝エッセイなのでした。アメくじらのブログ-大切な人