親父と毎日会っていると、今日は体調はどうだろう?ご飯は食べられているのか?とか気にする。

これは日課になっている。今日は、調子が良いみたい。90歳の親父からヨーグルトを出された。カップの上にスプーンが置いてあった。それを観た時に、何故か感動した。一緒にヨーグルトを食べた。

こんなことでここまで感動するのか!つい先日、死を目の当たりにする事態まできた親父なのに。ヨーグルトを一緒に食べることができている幸せ。

しかし、人間は簡単には死なない。

親父がいう。「俺が死ぬ時の病名はなんだろう?」

俺は、こう答えた「多臓器不全か、こないだみたいに意識朦朧で、寝たっきりで死んだら、老衰じゃないか」

かなり適当である。

田中邦衛が老衰で死んだニュースを観た親父が「老衰でしねるのか?」親父も同い年だ。

生命力に年齢はない。老人なんて言葉は、死が近づくと心の中で思っているひとが多いだろう。

しかし、親父をみると死どころかオーラを感じる。

庭の車を指刺して、カバーが切れてる(破れている)という。確認したら、本当にキレていた。

よく、遠目から見つけたな!

今日も安心して家を出た。

仏壇に手を合わせた。今日も親父は生きてますと。