バブル経済崩壊後少し遅れて花卉園芸のバブルがやってきます。
そんな日本の国情を見透かしたかのように1990~次々と最新のパンジーを引っさげて黒船がやってきます。
当時のカタログをもとに調べてゆきましょう。
まずはヨーロッパ オランダからはRoyal Sluis ornamental (ロイヤル スルース)
この当時最も恐るべき巨大戦艦であったのだが、その弾はF1ではなくS1という少々不完全な代物ではあった。
とういうのも、日本にはすでにサカタのタネを始め各社にはF1品種が揃い始めていました
S1 ARMAO MIXED 【アルマドミックス】
秋咲性を備える巨大輪咲品種え優れた花壇用品種ではありましたが、やや株それぞれの揃いは充分ではありませんでした。
特性表が記されています。
S1 CORSO series
中輪のシリーズ【コルソ】です。
秋咲性は備えっているもののやや遅めであたことから当時国内に流通していた【マキシム(サカタのタネ)】に及ぶものではありませんでした。
そしてこれからというときにこの会社は消滅することになります。
しかし、この会社の多くの品種はその優秀性から他社に引きつがれ、特にパンジーはアメリカのパンアメリカンシードへと譲渡され将来の素材になってゆきます。
もう一つ日本にやってきたオランダの黒船と言えば Sluis&Groot B.V (スルースアンドグルート)です。
こちらの会社は何度も名前を変えたのち今ではすっかり根をはって存続しています。
どちらにもSluisとありますが関係はなく、ただ諸在地は同じエンクハイゼン(Enkhuizen)という町にありほぼほぼ隣同士と言った距離にありました。
ビオラF1 Alpine Summer 【アルパインサマー】とAlpine Wing 【アルパインウィング】
パンジーF1 ROC【ロック】
さてお気づきでしょうか。
1867に創立されその後ザードニーB.V、さらにSANDOZ SEED LTD (サンドシード)、1996年12月にはNovartis Seed (ノバルティス シード) さらにはSyngenta Seed(シンジェンタシード)と名を変えてゆきます。
この頃はまだF1パンジーはロックシリーズとF1デルフトのみで固定種のAurora(オーロラ)、Helard(ヘラルド)、Icequeen(アイスクイーン)を引き連れて上陸してきました。
しかし上陸当初は大きな影響はありませんでしたが、ついに
ノバルティスシードと名を変えてからは巨大砲を携えてリベンジを開始します。