広島紀行(1)-⑦「マンホールから見えてくる世界」
【マンホールから見えてくる世界】
旅先では時々、足元に目が行くことがあります。
何故なら、
あまり知られていないマンホールの世界が面白いから。
マンホールには、
ご当地物の何かが描かれていることが多く、その土地に親しまれているもの、名物、愛されているもの等が見えてくるのです。
今までで印象に残っているのは、熊本に移住する前に
住んでいた大阪は東大阪市のラグビーマンホール。
東大阪はラグビーの聖地、花園があることから、ラガーの走る姿が描かれていました。
奈良県斑鳩(いかるが)のマンホールは美しかった。五重の塔がカラーで描かれていました。
山口県のマンホールは名産のフグ🐡。
熊本市のマンホールは、市の花であり、江戸時代から熊本で育成されてきた肥後椿(ひごつばき)。カラー入りとそうでないものの2種類がありますが、カラー入りの方は鮮やかな赤と深緑色の葉が美しくて、地面にあるのが勿体ないくらい。
さて、
こちら広島は、というと…。
やっぱりここにもいました、カープ坊や。
ホンマ、広島の人はカープ
、めっちゃ好きなんやなあ!(いきなり大阪弁)
そして、折り鶴。
広島では、もみじの次によく見るモチーフとして、折り鶴が挙げられます。
これは、
広島が世界で初めて原爆が落とされた地だから。
祈りを込めて、
という意味合いからでしょう。
広島にいると、
原爆、戦争、平和は切っても切り離せないことが深く伝わってきます。
東北では東日本大震災が未だ過去にはなっていないように、
神戸では毎年年明けになると阪神淡路大震災を思い出すように、
熊本では、あの4月の日の出来事が忘れられないように、
広島では、
未だ戦争は過去のものにはなっていません。
戦争は繰り返してはならないし、
それを広く世界に伝えていくのが私達の使命である…。
広島にいると、そんな想いがひしひしと伝わってくるのです。