言葉が世界をつくる
電車の中で、
楽天の三木谷さんのインタビュー記事を読む。
やたらにヨコ文字がでてきた。
「それはそれでリクープできるわけだけど」
「もうロースターは終わってましたし」
「いちばんマネタイズできている」
「何がアベイラブルになるか」
「企業とコンピートしようとは」
といった具合だ。
ちなみに、リクープは資金回収。
ロースターは選手登録。
マネタイズは収益化。
アベイラブルは利用可能。
コンピートは競合かな。
さすがにMBAですよね。
少し抵抗はあるが
積極的に受け入れていくべきと思う。
こういった新しいヨコ文字単語が
新しい世界観とか価値観を提示してくれるからだ。
その貢献は大きい。
「コミットメント」
この単語をTVで初めて聞いたのは
メリルリンチが旧山一証券を買収して
日本進出を果たしたときのニュースだった。
「われわれのコミットメントは、******」
と、経営理念を高らかに歌いあげていた。
それから数年後。
ソニーの経営会議で
「**年の営業利益率5%」と出井社長が計画を発表したときに
社外役員のカルロスゴーン氏が
「それはコミットメントですか?」 と問いかけた
少しの沈黙の後、出井氏は
「これらの数字は目標です」 と答えたという。
コミットメント と 目標
の意味する世界は明確に違うんだ!?
これまで使われてきた「目標」は
努力目標を意味し、達成しないかもという含みがあった。
コミットメントは 言うならば
「死守目標」 である。
でも「死守」だと日常的には使えないよね。
この新しい外来語「コミットメント」は
「頑張ります」では済まない 責任を問われる目標 の中で
生きているという価値観を
植えつけてくれたと思っている。
日本人の中に
挑戦でもない、目標でもない
「コミットする世界」が誕生したのである。
P.S う~ん 今日はちょっと ハードでヘビーでロングだね。