「春の兆し」



遠い春の兆しを待ちわびている



雪溶けと共に

眩しい柔らかな

陽と風に・・・


鈍く滞っていた

身体中の細胞が

生温かい息を吹きかけられて

徐々に

そして生き生きと

隅々まで酸素を送り入れ

初めて目を覚ました小鳥のように

 


ああなんて

こんなにも

嬉しいのです。



さあ、

もう少し

この冷たくも美しい

白い白い雪の下


灰色で薄暗い

家の中



どんなことをまた

しようか

どこに出かけようか


ああなんて

いつになく楽しいのです


いつ、どこから

知らせが届いてもいいように


私は、耳をすませ、

手のひらを指先まで伸ばし、

ひとつとして、

見逃さないように


ゆっくりと息を吸い込む



そして

あちらこちらの

小さな巣から

羽ばたいて行く

小鳥たちのように


春の色を

見つけに

飛び出して行きたいのです