この記事を読んでくれる方々へ:

<興味があったなら、私と一緒に心臓の仕組みを学び直してみましょうよ>


今日は朝から雨が降っていた

そして、今日は心臓血管外科へ行く日だった


 今までのCT検査で上行大動脈が太くなっているとの診断が出ている。


 あまり病院に縁がなかったし、比較的健康な身体であったので身体の仕組みなんかには無頓着だった。


 だから担当医に上行大動脈が太くなっていますと言われても


「それ、どこにあるの?」

「太くなったらどうなるの?」


と聞く有様だった。


 担当医は前回の診察の時に、紙に心臓のイラストを描きながら上行大動脈の位置と太くなるとどうなるかの説明をしてくれた。


 私のように心臓の構造に無知な方もいるかも知れないので一緒に子供の頃の生物学を思い出して学びましょう。


担当医の説明では


 心臓から動脈は上に向かって伸びています。だから上行大動脈と言うのです。そして弓なりになって下の方に下がっていきます。だからその箇所は下向大動脈と言うのです。



(画像は国立循環器病研究センターより借用)


 上行大動脈が太くなるとどうなるかと言うと大動脈解離が起きやすくなります。


「大動脈解離ってなんですか?」


 大動脈は内膜、中膜、外膜の3層に分かれています。中膜がなんらかの原因で裂けて、もともとは大動脈の壁であった部分に血液が流れ込むことで大動脈内に二つの通り道ができる状態が大動脈解離です。

(先生の話を分かりやすく説明してあった国立循環器病研究センターのHPの文言をそのまま引用しました)


 上行大動脈の太さで処置が必要かどうかを判断するそうです。その規準は大動脈弁が二つか三つかによって違うそうです。



(画像は国立循環器病研究センターのHPより借用)


 普通の人は弁が三つあって専門用語では三尖弁というそうです。エコー検査で私の心臓の弁が三尖弁だつたので6ヶ月後にCT検査をして経過を見ることになった。


 もし二尖弁だったら処置が必要な太さは45ミリだから手術になったかも知れない。


 普通の人の上行大動脈の太さは30ミリから35ミリで私のは42ミリ、そして三尖弁の人の場合には手術を検討しないといけないのは50ミリだそうです。


「手術はどんな風にやるんですか?」


「心臓が動いたままではできないので胸を開いて人工心臓をつけてから行う」

「身体に相当な負担がかかるから82歳までが限度です」

「もうやりたい事をやって十分に生きたから、もういいや!と言う人もいます」


と担当医は話しておりました。


 年齢的にも、上行大動脈の太さにおいても、まだ余裕はあるけれど、頭の片隅に死後を考えて置くことも大事な事だと思う年齢に差し掛かったようです。