外は雨が激しく降っていた

玄関から車に行くのに傘指して

それでも衣服は濡れた


助手席には相棒が座っていた

本日は脳神経外科の診察結果の説明を聞く日

予想通りで施術の為に入院を勧められた


 頸動脈が8ミリぼどあるべきところ、3ミリしかないのでステント留置術という施術を10年のスパンを考えたらやっておいた方が良いと言われた。


「10年か!?生きているかな?」

「でも、首に爆弾を抱えて生きるよりはましか?」


そう思って施術を受けることにした


そしてここからが笑える話になるんだけれど


 11年前に脳梗塞で入院した事がある。その時は右の頸動脈のプラークが壊れて左手が不自由になったと思われる。


 そして今回の検査中は、ずーと、左の頸動脈に異常があると思い込んでいた。そして施術が上手く行かなかった時は「右手が不自由になるのは辛いな〜!」と不安だつた。


だから担当医との会話で


「えっ!頸動脈が悪いのは左じゃないんですか」


「いいですか。話を最初に戻しましょう」

「悪いのは左ではなく右です」

「間違いなく右なんです」


 私は右のプラークは過去に壊れて正常に近い状態になっていたと思い込んでいた。


 そして笑われるかもしれないが右の頸動脈は左の脳の動脈へ、左の頸動脈は右の脳の動脈へ交差していると思い込んでいた。


入院検査の時も

「右手首からカテーテルを入れて左の頸動脈に辿り着けるとは凄いな〜!」

とその時まで間違った認識でいた。


 実際は左右交差しているのは頚動脈じゃなくて神経の延髄の錐体交差で司令経路が交差している。


 だから左脳からの運動の司令は右半身を動かし、右脳からの運動の司令は左半身を動かしている。


 だから私の場合は右の頸動脈のプラークが壊れて右脳に損傷を与えた為に左手が不自由となった。そして今回の異常も右の頸動脈が異常なのだから施術のリスクは左半身だと認識していないといけない。


 今まで健康だったものだから余りにも体の仕組みに無知過ぎて


きっと、担当医は


「何を勘違いしているのか?」


と思ったに違いない


次に、ちょっと怖い話を


 ステント留置術では、まず手首の動脈から細い針金を挿入し、その後で膨らむ風船を挿入する。


 風船を膨らませて脳への血流を止める。なぜ止めるかというと頸動脈の先の脳へ血栓を流さない為であると説明を受けて


「脳へ血液が流れなくするんですか!」

「どのくらいの時間、止まるんですか?」


「10分程度かな」


「そんなに長く止めて大丈夫なんですか?」


「脳へは前からと後ろから流れているから」

「もし問題が起きたら風船を萎めて血栓を流れないようなフィルターに変更することもある」


との説明だった


もう、こうなると

運を天に任せましょう

との気持ちになるしかなかった




(画像はkango-roo.comより借用しました)

(右と左の頸動脈は脳の動脈で繋がっていたよ!)


このステント留置術に興味のある方は

検索して動画を是非、見てみてください


「素晴らしい術だ!」

と思うか、それとも

「怖いな〜!」

と思うかは、人それぞれ、かな!?