
ソウルには 赤い花が似合うとなんとなくおもう。
子どもの頃から絵を描いていたけど 赤い色を使うのがいつも苦手だった。
イメージした色にならなくて悪戦苦闘しているうちに色が濁ってしまうから。


ソウルの街角で目にする赤い花は はっとさせられるほど 赤い。
華やかに目を奪われて 吸い込まれるような濃厚さで
心に突きつけられるように 凛として赤い。
それでいて 静かに孤独だ。

こんな赤い色を描きたかったんだ。
ソウルでは 赤いリップが流行っていて
街を歩く女性のくちびるも まるで花のようだ。
ソウルには赤い花が良く似合う。
せめて赤い花を真似たくって わたしも赤いリップを買う。
ひととき咲いて 散るために。
撮影地:ソウル特別市城北区三仙洞、他