ソウルの街を歩いていると ぼんやりと店先に座っているハルモニをよくみかける。
















涼んでいるのか それとも誰かを待っているのか。
何れにしても ハルモニのまわりはおそろしくゆっくりと時間が流れているようにみえる。まるでとまっているみたいに。





そんなときふと 晩年の祖母のことをおもいだす。
















何十年もの生きてきた歳月の時間の奔流のなかを
さまよっているみたいに時おりぼんやりと庭先に座っていた祖母を。



人は終わりに近づくにつれて どんどん時の歩みを遅くしていくのかもしれない。
その生を惜しむように。味わうように。













生きることも死ぬことも 儘ならない人生に抗うように
それでいて儘ならない人生にすっぽり抱かれて生きて死んでいく。


そんなことをおもうとき 人間がとても愛おしく感じる。


とても愛おしく祖母のことをおもいだす。








撮影地:ソウル特別市九老区梧柳洞、他