ファインダーで切り取られた誰かの現実は
まざまざと生の熱量をもって示される虚構のように感じられる時がある。


触れてみないと その熱さはわからないから
触れてみないと その冷たさがわからないから
わたしはレンズを覗くまえに
この眼で それ に触れる。
大きく息を吸う。

たしかにここに現実があるのだと 指先までが感じてからシャッターをきる。



ただの美しい虚構にしてしまわないように。







撮影地:ソウル特別市鍾路区礼智洞