戦車第11連隊の戦車と池田末男陸軍大佐ドッグタグ

裏面に

占守島概形と訓示、最後の無線を


昭和20年8月18日午前4時。
20輌ほどの戦車が天神山に集合。
池田末男は訓示を発します。
「諸子は今、赤穗浪士となり恥を忍んで将来に仇を報ぜんとするか
あるいは白虎隊となり玉砕を持って民族の防波堤となり、後世の歴史に問わんとするか
赤穗浪士とならんとするものは一歩前へ出よ
白虎隊ならんとするものは手を挙げよ」
次の瞬間。
全員が一斉に手を挙げます。
池田末男は涙を浮かべて感謝をのべ、訓示を終えます。

18日午前6時50分。
出撃前に池田末男が無線報告をします。
「池田連隊は四嶺山のふもとにあり。
志気旺盛なり。
0650
池田連隊はこれより敵中に突入せんとす。
祖国の弥栄(いやさか)を祈る。」