グリーフってなんですか?

とお聞きいただくことがあります。

グリーフとは、悲しみ 

グリーフケアは色々な悲しみに対する

ケアの事と私は捉えています。

自らが悲しいと思った事

あなたが悲しいと思ったのなら

それはグリーフです。


私は大切な人を亡くした時に、

悲しみを閉じ込めました。

閉じ込めていたとは気づかずに。

私よりももっと悲しい人がいるだろうと。

その人の方がもっと悲しいはずだと。

大人になってからの話しです。


元々、感受性が強い私は、小さな頃から

亡き先祖の遺影を見て 今日は笑っているとか

悲しそうとか 感じていたものです。

亡くなるという事に関しては、あの頃から

何か特別な感情を抱いていたような気がします。

人の命が終わる。免れようのない悲しみを

どうして生きていくのかと。


今でも鮮明に 幼い頃に見た その記憶が

蘇る時があります。

あの頃の記憶は、怖かったと 教えてくれます。

小さな私は、何もできず 白と黒の色に混じり

その気持ちを誰にも話せず 話してはいけないような気がして 見てはいけないものを見てしまったような気がして閉じ込めていた。 


今感じる お見送りとは かけ離れている

とても冷たく感じていた気がします。


あの頃の私の後ろから、肩にそっと手を置き

声をかけて 大丈夫よと伝えてみました。

思えば、誰にも見てはいけないと言われた記憶もなく、見てしまった事をしかられた記憶もなく

形のない 悲しみだったと気づかされます。

きっとほどんどが 想像のこと。

怖さを口にしてみれば、大丈夫と安心させてくれる大人がいたはずです。


記憶は変える事もできる。

思い出したくない事はまだまだしまっていて

思いださなくても大丈夫。

無理にでなく、自然と。変わっていく時もあること。


今の私はこの文章を書く時よりも

今の方が楽になっています。


自分を労る。

小さなグリーフを見つけたら

まずあなたが そのグリーフに 心を寄せて

あげてください。


自分は悲しかったんだぁという所から

自然とケアは始まっていきます。


ゆっくりゆっくりと 心とお話し

してみてくださいね。


どうぞご無理なく。