ここは終わってしまった世界。何も生まれず、何も死なない。




過ぎ行く時間すら存在しない。もし僕が生まれる場所を探しているのなら、




この世界を選んではいけないと思った。




こんな世界に人がいた。僕のことが見えるのだろうか?




僕はこの世界に生まれていない。




終わった世界で一人ぼっちに暮らす少女。




空虚な生死した世界で生きる少女。僕はどうしてか、彼女のことが気になった。




少女の生活は孤独だった。少女以外には誰もいなかった。




それは当然だった。この世界は何も生まれず、何も死なない。




そんな世界だ。




その体は僕のためだったものなのだ。




僕は望めばいいのだろうか?この世界に生まれることを・・・。




この世界でただ一つの温もり。




いつしか僕はそれを求めた・・・。