旅好きの私たち夫婦は、よく旅に出ます。
旅行社を頼らない、独自の好き勝手旅です。
ホテルを移動しながらの旅ですが、移動は主人がドライバー、マイカーです。
ほんの1週間ほど前には、静岡の旅をリブログしたところですが、今度は、2018年のこの時期の旅をリブログさせていただきます。
ただ今、午後3時。
熊野磨崖仏のふもとまでやってきました。
朝一番の、千燈寺跡に始まり、
色々巡って、この時間にどうにかここにたどり着いた、
という気持ちです。
国東と言うエリアは狭い様に思いますが、
時間をかけないと、とても周りきれたものではありません。
それに、ポイントからポイントへと巡る交通手段がないので、
どうしても、自由に操れる足(車)が必要です。
今回で、国東半島は3回目の訪問ですが、
マイカーの旅であっても、やっと、熊野磨崖仏まで足をのばせた、
と言う感じです。
これまでの神社とは違い、こちらには、観光の方が結構おられます.
ここから、5分、なだらかな山道を登っていきます。
そこまでは楽ちんだったのですが・・・。
なだらかな道の後が、
鬼が一夜で築いたとかいう石の階段で、
ここから、物凄い急坂の、意気消沈する程厳しいステップを上って行きます。
鬼が築いたくらいですから、人の歩幅にあったステップではありません。
低かったり高かったり、ゴロゴロ石場の登山です。
足をくじかないように気を付けなければ・・・。
上を見ればきりがなく続き、
下を見れば、ぞっとするような高さ。
「あとどれくらいですか?」
と、下りてくる方に尋ねたら、
「この辺りが、半分くらいです。」
という返事でした。
入山のチケットを買った時に、杖を貸してくださいましたが、
私には、その杖が必需品でしたよ。
杖がないと、2本足では、いささかきついです。フ~ッ!
頂上に着く手前で、
左手に磨崖仏が山に張り付いているのが見えました。
ワ~!感激~!!
相当、大きいです。
不動明王(8m)だそうです。
不動明王だとはっきり確認できます。
その右側には、大日如来像(6.7m)。
町中にあった本宮の磨崖仏とはスケールが違います。
あちらは、緻密な彫刻でしたが、
これほど大きくはありませんでしたもの。
顔と螺髪は制作時のままですね。
仲良く並んで。
平安末期の作だそうですが、
こんなにも山中のこんなにも高い崖に、
どうやってこんな大きなものをこしらえることが出来たのでしょうか。
重機も無く、脚立の足場も不安定。
満足な道具が無い時代に、どんな工夫で・・・?
製造過程を覗きたい気持ちになりますね。
山頂まで行けば、神社があるようなので、上ってみます。
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