思いがけず運よく特別拝観と巡りあいました。

御本尊の十一面観世音菩薩を拝観しないでは帰れません。

本堂の右手の入口から正堂へ入れていただきました。

 

 

 

 

受付では、係りの方に結縁の五色線を腕につけて頂きました。ブレスレット仕様です。

身につけていると観音様との縁が続くのだそうです。

 

 

粗末にならないように、大事に扱わなくては罰が当たりそうで怖いですが、こういう(↓)仕様もできるようです。

 

 

正堂に安置されている十一面観世音菩薩像の足元に座っておみ足をさするのですが、何しろ、御身の丈三丈三尺(10m余)ですから、おみ足も当然大きくて、しかも、見上げてもお顔がしっかりとは分かりません。

 

直接撫でさせていただく有難味はありますが、お寺で普通に仏像のお顔を拝見しながら撫でるのとは訳が違います。

 

まじまじと見つめても、お顔を拝むことが出来なくて、ちょっと、心残りな気がしました。

でも、それは、俗世と浄土の在りようを示唆しているのでしょうか・・・。

 

この仏像は、天文七年(1538年)に制作された八代目だそうです。

十一面観世音菩薩さまの周りを1周して、光背の裏も眺めて戻りました。

 

 

こちら(舞台)からは、お顔を拝見できますよ。

写真を拡大してですけれど。(笑)

 

 

 

 

こちらは、本堂の裏側(北側)です。1588年 豊臣秀吉によって再建されましたが、この現存する本堂は、徳川家光の寄進に寄るもので、竣工は1650年だそうです。裏側も観る価値がありますよね。

 

 

 

境内を散策してみます。

弘法大師御影堂です。真言宗豊山派の総本山ですから、大切にお祀りしてあります。

 

 

 

オーラが差しているような写真ですね。(笑)

元長谷寺です。道明上人は、最初にこの場所に精舎を建立されたとあります。

・・・これは、もしかしたら、ホントに、後光・・・。

 

 

 

 

御堂の中です。美しいですねー。

 

 

この黄金色の物は、天武天皇のご病気平癒のために、道明上人がお祀りしたという「銅版法華説相図(千仏多宝仏塔)」です。

 

元長谷寺は、「銅版法華説相図(千仏多宝仏塔)」が御本尊だったのです。

知らなかったことを知れた喜びが、私を楽しくさせます。

ちなみに、銅版は宗宝蔵に安置とあります。 これは、当然、当時の物ではないようです。

 

 

近くには、五重塔もあります。昭和二十九年の建築物だそうです。先ほど、本堂の舞台から見えていました。

 

 

 

 

五重塔から見た本堂です。奥のあの1段高い屋根の下に、先ほど仰いできた十一面観世音菩薩像が安置してあるのですね。

 

 

 

本坊の山門です。

 

 

 

本坊の中に入ると、ここからも本堂が見えます。遠いですねー。結構歩いてきたのですねー。

 

 

 

今は、まだ、もみじの紅葉には早いようですが、中央の奥の廊下(↓)では、秋になると、床もみじがみられるようです。

 

 

 

一般の人は、立ち入り禁止ですけれど、見本の写真が貼ってありました。きれいですね。

 

 

初めて、長谷寺にお参りしました。

十一面観世音菩薩像を拝見できたこと、

直に触れることができたこと、

色々な宝物を拝見できたこと、

新たな知識を得ることが出来たこと、

など、収穫だらけの参拝でした。

 

ありがとうございました。