核抑止論からの転換を 松井市長の平和宣言 | ヒロシマ平和公園の四季 第2部

ヒロシマ平和公園の四季 第2部

原爆投下により広島の街は「ヒロシマ」に変容しました。その悲劇から70年あまり平和な町に復興しました。しかし、平和公園には「ヒロシマのこころ」が息ずいています。四季の移ろいとともに語り継ぎます。

広島は6日、79回目の原爆の日を迎える。広島市中区の平和記念公園では、午前8時から平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、岸田文雄首相らが参列し、犠牲者に祈りをささげる。式典には109カ国と欧州連合(EU)代表部が参列した。

松井一実市長は平和宣言で、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、中東情勢が緊迫化する中で、「国家間の疑心暗鬼が深まり、国際問題を解決するには、武力に頼らざるを得ないという考え方が強まっている」と危機感を表明。被爆者の体験記や、東西冷戦を終結に導いた故ゴルバチョフ元ソ連大統領の言葉を引用し、為政者に対話と核抑止論からの政策転換を促した。