原爆死没者名簿に「風通し」 広島、33万9227人分 | ヒロシマ平和公園の四季 第2部

ヒロシマ平和公園の四季 第2部

原爆投下により広島の街は「ヒロシマ」に変容しました。その悲劇から70年あまり平和な町に復興しました。しかし、平和公園には「ヒロシマのこころ」が息ずいています。四季の移ろいとともに語り継ぎます。

 

 

広島市中区の平和記念公園で15日、原爆慰霊碑下の石室に納められている33万9227人分、計125冊の原爆死没者名簿を外気に当て、湿気を取り除く「風通し」が行われた。昨年の風通しから5320人が追加され、2冊増えた。市職員14人が原爆投下時刻の午前8時15分に黙とうし、名簿を石室から取り出した。慰霊碑前に名簿を並べ、1冊ずつページをめくっていた。

名簿は和紙でできており、名前と亡くなった時の年齢が記載されている。125冊とは別に、長崎で被爆したが広島での奉納を希望した13人分の名簿も1冊ある。

昨年8月6日以降に亡くなった人の記帳は6月初旬に始まり、今年の平和記念式典で奉納される。〔共同〕