8.6 メモリー 6 | ヒロシマ平和公園の四季 第2部

ヒロシマ平和公園の四季 第2部

原爆投下により広島の街は「ヒロシマ」に変容しました。その悲劇から70年あまり平和な町に復興しました。しかし、平和公園には「ヒロシマのこころ」が息ずいています。四季の移ろいとともに語り継ぎます。

8.6の風景 鎮魂の川
原爆ドーム前を流れる元安川。他の六つの川で同時に行われる灯ろう流しの中で、灯ろうの数も約8千個と最も多い。あの日、熱線で焼かれた無辜の民は体中の水分が蒸発し、ただひたすら水を求めて川に飛び込みやがて絶命した。おびただしい遺体が12日間も浮かんでいたという。わずかに生き残った宇品の「あかつき部隊」が、小舟で中州に上陸し12日間の徹夜の作業で遺体を荼毘に付した。その数は数千体を超えたという。川の流れは清流に変わっても犠牲者の魂は底に沈んだままだ。核の脅威が消えない限り・・・。 合掌