長篇映画 ザ☆ウルトラマン ウルトラの星へ‼ | 俺の命はウルトラ・アイ

長篇映画 ザ☆ウルトラマン ウルトラの星へ‼

 『長篇映画 ザ☆ウルトラマン ウルトラの星へ‼』

 

 

 
映画 トーキー 94分 カラー
令和六年(2024年)十月四日封切
製作国 日本
製作言語 日本語
 
プロデュ―サー 円谷
        満田Kazuho.svg
        忠隈昌

 

作画監修 二宮常雄

キャラクターデザイン  二宮常雄

メカニックデザイン 大河原邦男

          河森正治

デザイン 高橋昭彦

     山口修

怪獣原案 高橋昭彦

     鯨井実

     旭靖美

     小川富美夫

     斉藤誠一

美術   中村光毅 

    坂本伸人

    宮川一男

    佐藤信

    新井寅雄

編集   鶴渕友彰

     小谷地文雄

音楽 宮内部國郎

   冬木透

録音ディレクター  鳥海俊材

製作プロデューサー  渋江晴夫

アニメーション制作   日本サンライズ

製作  円谷プロダクション TBS

チーフディレクター 神田武幸

絵コンテ 白土武

    山口和十八

    斧谷稔

脚本  吉川惣司

演出  又野弘道

    辻勝之

    関田修

 

声の出演

 

ヒカリ超一郎  富山敬

 

星川ムツミ・語り  島本須美

 

ゴンドウ大助 柴田秀勝

マルメ敬  兼本新吾

トベ博明  二瓶正也

ピグ    滝口順平

ウルック  野沢由香里

ヘラー   大木民夫

大賢者   宮内幸平

 

アミア  滝沢久美子

 

ウルトラマンジョーニアス 伊武雅之

 

ナレーター 蟹江栄司

 

満田Kazuho.svg=清瀬かずほ=満田かずほ

 

伊武雅之→伊武雅刀

鑑賞日次場所

令和六年(2024年)十月四日

TOHOシネマズ二条

スクリーン2 Y-13

 

 科学警備隊隊員ヒカリ超一郎はウル

トラマンジョーニアスと一体化して地

球を怪獣から守っている。

 

 ウルトラマンジョーニアスが出現

する直前に超一郎が居なくなることに

ゴンドウ隊長や同僚星川ムツミは不思

議に思っている。

 

 ジョーニアスは巨大な力を振るって

地球を狙うヘラーと戦う。ジョーニアス

の妹アミアは兄に協力する。

 

 ジョーニアスとヒカリ超一郎は、ヘ

ラー軍団と戦ってこれを討ち、囚われ

ていた大賢者を救い出す。

 

 ウルトラマンジョーニアスと超一郎

が完全に分離しそれぞれの道を歩む時

が来た。

 

 昭和五十四年(1979年)四月四日

から昭和五十五年(1980年)三月二

十六日にTBS系でテレビアニメーション

ドラマ『ザ☆ウルトラマン』は放送され

た。

 第四十七話「ウルトラの星へ!!第1部

 女戦士の情報」(昭和五十五年三月五日

放送」・第四十八話「ウルトラの星へ‼

第2部 前線基地撃滅」(昭和五十五年三

月十二日放送・第四十九話「ウルトラの

星へ!!第3部 Uウルトラ艦隊大激戦」(昭和五十

五年三月十九日放送」・最終第五十話

「ウルトラの星へ!!完結編 平和への勝利」

(昭和五十五年三月二十六日放送)を再編

し94分版の映画として番組四十五年記念の

令和六年(2024年)に映画として発表さ

れた。

 

 冒頭にこれまでの粗筋をムツミが語る。

島本須美が四十五年ぶりにムツミを語る

に当たって現在の声ではいけないと感じ

新たに当時の声を思って声を作ったとい

う。

 

 科学警備隊隊員ヒカリ超一郎とウルト

ラマンジョーニアスが一体化してヘラー

軍団と戦う。設定の規模は大きい。

 

 富山敬が超一郎を繊細に語る。

 

 伊武雅之後の伊武雅刀はウルトラマン

ジョーニアスを渋く語っている。

 

 科学警備隊の衣装は地球防衛軍・ウル

トラ警備隊と似ている。ピグモンと酷似

したロボットピグは科学警備隊の友人で

ある。

 

 ウルトラシリーズの実写版名優二瓶

正也がトベ役を渋く語る。

 

 オリジナルテレビアニメドラマ版が

放送されていた1979・1980年に十一

歳・十二歳であったわたくしは冷めて

いた。

 『ウルトラマンレオ』最終回第五十一

話「恐怖の円盤生物シリーズ!さよう

ならレオ!太陽への出発」において子

供たちがブラック指令を倒す大詰に、児

童に対する迎合を感じ鳥肌が立ち気持ち

悪くなった。

 いい加減なドラマ作りに当時七歳で

あったが落胆した。

 

 私にとって命のヒーローはこの番組で

倒された。その後復活することもない。

「アニメで新作ウルトラマンやるんで

すが?私の命のヒーローは復活しない

んですか?」という気持は強くあった。

 

わたくしにとって命のヒーローの完全

復活は平成十八年(2006年)九月十六

日封切の映画『ウルトラマンメビウス

&ウルトラ兄弟』を待たねばならなか

った。

 

 

 昭和五十年(1975年)三月二十八日、

『ウルトラマンレオ』最終第五十一話を

視聴し、「もう、ウルトラシリーズの新

作はいらんわ」という失望感がわたくしの

心を閉めた。

 

 大変申し訳ないが、昭和五十四年(19

79年)四月四日にウルトラシリーズが

第三期として復活しても、「もうええわ」

の冷めた気持ちは続いていた。「わたく

しのヒーローは復活しないのか?」という

気持ちがどうしても消えなかった。

 

 番組にのめりこめず熱くなることはこ

とはなかった。

 

 アニメの最終四話の再構成版94分映画

を本日見聞したが、やはり心は燃えず冷め

ていた。

 

 ウルトラシリーズというと1960年代ドラ

マに燃えた。

 

 後続作品は『帰ってきたウルトラマン』

『ウルトラマンA』『ウルトラマンT』まで

緊張した。『ウルトラマンレオ』に激怒し

たことは過去記事に書いた。

 

 「お前の感性は鈍い」とお叱りを語る

人がいるなら叱られよう。

 

 だが、個人の心の燃え方だけではない

ようにも感じる。

 

 『ザ☆ウルトラマン』は当時のスペ

ースドラマを描く映画やテレビアニメ

ドラマを意識し強い対抗意識を示して

いたことが察せられる。

 

 『ウルトラマンレオ』のようないい

加減で安直な作りではない。だが『ザ

☆ウルトラマン』にはウルトラの原点

である「不思議」が感じられないのだ。

 

 どのようなお叱りを受けても緊張興奮

しなかった心の事実はそのまま申し上げ

る。

 

 何かが欠けてるんだよ。

 

 『ザ☆ウルトラマン』には熱気が感じ

られないのだ。

 

 

               合掌