パルシネマしんこうえんでミゲル・アナ・フリオに会える | 俺の命はウルトラ・アイ

パルシネマしんこうえんでミゲル・アナ・フリオに会える

6月パルシネマしんこうえんで『瞳をとじて』

が上映される。

 12日→15日

 12:00 17:25

 

 16日→21日

 11:55 16:55

 

『瞳をとじて』

Cerrar los ojos

Close Your Eyes

映画 トーキー 169分 カラー

2023年5月22日 カンヌ国際映画祭上映

2024年2月9日 日本封切

 

製作国 スペイン

 

製作言語 スペイン語 英語 フランス語

 

出演

 

ミゲル・ガライ マノロ・ソロ

 

フリオ・アレス/ガルデル/探偵 ホセ・コロナド

 

アナ・アレナス アナ・トレント

 

シスター・コンスエロ ペトラ・マルティネス

ベレン・グラナドス  マリア・レオン

マックス・ロカ  マリオ・パルド

マルタ・ソリアーノ エレタ・ミゲル

ティコ・マジョラル アントニオ・デチェント

フェラン・ソレル ホセ・マリア・ボウ

ロラ・サン・ロマン ソレダ・ヴィジャミル

ドクター・ベナビデス フアン・マルガリョ

リン・ユー      カオ・チェンミン

チャオ・シュー(ジュディス) ヴェネシア・フランコ

 

ストーリー ヴィクトル・エリセ

脚本    ヴィクトル・エリセ

      ミシェル・ガズダンビデ

 

エクゼクティヴプロデュ―サー クリスティーナ・スマラガ

プロデュ―サー クリスティーナ・スマラガ

        パブロ・E・ボッシ

        ヴィクトル・エリセ

        ホセ・アルバ

        オディ―ル・アントニオ=バエス

        アグスティン・ボッシ

        ポル・ボッシ

        マキシミリアーノ・ラサンスキー

 

撮影監督    バレンティン・アルバレス

編集      アセン・マルチェナ(AMAE)

オリジナルスコア フェデリコ・フシド

音響監督    イヴァン・マリン

サウンドデザイン ファン・フェロ

音響ミキサー   カンデラ・パレンシア

プロダクション・マネージャー マリア・ホセ・ディアス・アルバレス

アートディレクター クルル・ガルバル

衣裳デザイナー ヘレナ・サンチス

メイクアップ&へアディレクター ベアトシュカ・ヴォィトヴィッチ

 

 

監督 ヴィクトル・エリセ

 

鑑賞日時場所

令和六年(2024年)二月九日 九時

京都シネマ シネマ1 J列1番

 

令和六年(2024年)五月十二日

塚口サンサン劇場

 

 ミゲル・ガライは映画監督として活動し一

本の作品を撮った。

 2012年のスペインにおいてミゲルは作家・

翻訳家として暮らしている。

 

 1990年、ミゲルは第二回監督作品『別れ

のまなざし』の製作・撮影を開始し、主人公

の探偵役に親友フリオ・アレナスを抜擢した。

 

 大富豪フェランは中国人執事と共に暮らし

ている。

 「悲しみの王」と呼ばれるフェランはチェス

を愛している。中国人少女チャオ・シューの

写真を見せて、彼女は自身の娘ジュディスであ

るとフェランは述べた。余命が幾ばくも無い身

であると自己確認するフェランはどうしても娘

チャオ・シューことジュディスに会いたいと望

み、「彼女を探して下さい」と探偵に頼む。探

偵は承知する。

 

 このシーンと別にワンシーンを撮ったところ

で探偵役のフリオ・アレナスは突然失踪した。

 

 ミゲルは映画監督を辞め作家として執筆活動

を始めた。

 

 テレビ番組の女性プロデュ―サーマルタ・

ソリアーノは、自身の番組でフリオ・アレ

ナス失踪事件を尋ねることを決め、ミゲル

に出演を依頼する。

 映画仲間の編集者マックス・ロカはミゲル

は映像許可問題で権利のお金はしっかり貰っ

ておけとアドバイスした。

 

 マックスはフィルムで映画を上映する場所

や機会が減っていることを嘆く。

 

 

 テレビ局における打ち合わせを経て、マル

タプロデュース・進行役のテレビ番組でミゲ

ルはインタビューを受けた。

 

 ミゲルにとってフリオは親友であった。

 

 フランシスコ・フランコ・バアモンデ(18

92年12月4日‐1975年11月20日)が独裁的に

スペインを統治していた時代は、ミゲルは受

難のときで、フリオも無実の罪で投獄された。

 

 マルタは、人気俳優フリオが突然姿を消し、

ミゲルさんは映画監督を辞められたと確かめ

る。ミゲルは「私は親友も映画も失った」と

語る。

 

 1990年、警察はフリオ・アレナス失踪事件

を彼の自殺と判断したが、死体は発見されなか

った。

 

 テレビ番組のインタビュー収録を経て、ミ

ゲルの心にフリオと過ごした青春の日々が想

い起された。息子と共に歩んだ日々をミゲル

は追想する。

 

 

 

 ミゲルはフリオの娘アナ・アナレスと喫茶店

で会う。

 「父が生きている夢を見たわ」とアナ・アレナ

スは父フリオの友ミゲルに告げた。

 

 アナは美術館で絵画の解説の仕事をしている。

 

 

 ミゲルはアナから1967年にフリオと撮った水

兵姿の白黒写真を貰う。

 

 「私は一歳だったわ」とアナは述べる。

 

 

 

 海岸の家に暮らすミゲルは同居人の若夫婦トニ

・テレサと友人と砂浜のテーブル語り合う。若

夫婦の夫は妊娠している妻テレサの腹部を気に

しつつ、「女の子ならエストレーリャ」と子供

に付けたい名前を述べた。

 

 トニの勧めでミゲルはハワード・ホークス監

督作品『リオ・ブラボー』の劇中歌『ライフル

と愛馬』を英語で歌う。

 

 ミゲルは愛犬カリと共にフリオ探しの旅に

出た。

 

 舟で水路を行くフリオの携帯電話が鳴る。

 

 海辺の施設にフリオに似た男性がいると言う

情報が届いた。

 

  

 ◎帰って来たアナ◎

ビクトル 

 

 ヴィクトル・エリセ

  Víctor Erice Aras

 ヴィクトル・エリセ・アラス。

 映画監督・脚本家。

 1940年6月30日スペインバスク地方カラン

サに生まれた。

 

 

 

 1973年9月18日、長篇第一回監督作品『ミ

ツバチのささやき』El espríritu de la colmena

がサン・セバスチャン映画祭において上映さ

れる。

 1983年5月19日長篇第二回監督作品『エル・

スール』EL SURがスペインで公開される。

 1992年10月1日、アメリカ合衆国ニューヨ

ーク映画祭において長篇第三回監督作品上映

『マルメロの陽光』El sol del membrilloが上

映される。

 2002年短編オムニバス映画『10 ミニッツ

オールダー 人生のメビウス』Ten Minutes 

Older  The Trumpetに監督として参加、『ラ

イフライン』Life Lineを発表する。

 同年5月18日、フランスカンヌ国際映画祭に

おいて上映された。

 アナ・トレント

   Ana Torrent

 

  本名 Ana Torrent Bertrán de Lis

   アナ・トレント・ベルトラン・デ・リス

 

 1966年7月12日スペインマドリッドに生まれ

る。

 

  1973年『ミツバチのささやき』にアナ役で主

演。

 

 アナがエリセ映画で再びアナを生きる。ファン

にとっては胸が熱くなる。

 

 本篇フィルムでアナ・トレントが映った瞬間、

命全体で熱くなり大感激を覚えた。

 

 マノロ・ソロ Manolo Solo

 

 1964年スペイン・アルへシラスに生まれた。マ

ノロ・ソロは重く深い演技で主人公のミゲル・ガラ

イを生きる。ワンシーンワンカットの映像にミゲル

の映画への熱意と友誼を大切にする心が溢れている。

 

 ホセ・コロナド José Coronado

 

 1957年8月14日、スペインマドリッド生した。本

名はホセ・マリア・コロナド・ガルシア José María 

Coronado Garcíaである。

 フリオ・アレナス/探偵/ガルデルを繊細にかつ重厚

に生きている。

 

 

 ホアン・マルガリョ Juan Margalloは1940年スペ

インに誕生した。

 『ミツバチのささやき』においてはアナに助けられる

脱走兵を繊細に演じた。

 ガルデルを診察するベナビデス博士を重厚に演じて

いる。

 

 

  ◎結末には言及しませんが、ここからドラ

  マの核心について語ります。

   鑑賞予定の方々は本篇をご覧になった後、

  以下の感想文をご覧頂きますようお願い申

  し上げます◎

 

 

 アナが施設において父フリオとそっくりの男性

ガルデルを尋ね、瞳をとじて「ソイ アナ(私は

アナ)」と語る。

 

 

 50年の時を経て、アナ・トレントがヴィクト

ル・エリセ監督映画で瞳をとじて「ソイ アナ」

を語る。

 

 

 『ミツバチのささやき』と梅田コマシルバー

で出会った時代が心に呼び起こされた。

 

 

 

 ヴィクトル・エリセが書き撮り、アナ・トレン

トが50年に渡りアナを演じる。

 

 アナ・トレント

 

 アナふたたび。

 

 永遠のフィルムとの三度目の出会いを今夏故郷

兵庫県で成り立たせたい。

                  合掌

 

               南無阿弥陀仏

 

                  セブン