ペギー・スーの結婚 | 俺の命はウルトラ・アイ

ペギー・スーの結婚

『ペギー・スーの結婚』

Peggy Got Married

 

映画 トーキー 103分 カラー

1986年10月15日 ニューヨーク映画祭上映

昭和六十二年(1987年)四月十八日日本公開

 

製作国 アメリカ合衆国

製作言語 英語

 

製作総指揮 バリー・M・オズボーン

製作 ポール・R・ガリアン

脚本 ジェリー・リークティング

   アーリーン・サーナー

編集 バリー・マルキン

プロダクションデザイン ディーン・ダヴラリス

美術 アレックス・ダヴラス

音楽 ジョン・バリー

音響編集監修 マイケル・カークバーガー

衣裳 シアドラ・ヴァン・ランクル  

エレクトロニック・シネマ マード・レアード

             テッド・マックランド

             ロン・ムーアランド

 

出演

 

キャスリーン・ターナー(ペギー・スー)

ニコラス・ケイジ(チャーリー・ボデル)

 

バリー・ミラー(リチャード・ノービック)

キャサリン・ヒックス(キャロル・ヒース)

ジョーン・アレン(マディ・ネイグル)

ケヴィン・J・オコーナ(マイケル・フィッシモンス)

ジム・カレー(ウォルター・ゲッツ)

リサ・ジェーン・バースキー(デロレス・ドッジ)

ルシンダ・ジェニー(ロザリー・デスタ)

ウィル・シュライナー(アーサー・ネイグル)

ドン・マーレ―(ジャック・ケルチャー)

ソフィア・コッポラ(ナンシー・ケルチャー)

モーリン・オサラヴァン(エリザベス・アルヴォルグ)

レオン・エイムズ(バーニー・アルヴォルグ)

 

監督 フランシス・フォード・コッポラ

 

ニコラス・ケイジ=ニコラス・コッポラ

鑑賞日時場所

昭和六十三年(1988年)二月十一日

大毎地下劇場

 

 アメリカ合衆国中西部で電気業を営んでいる

チャーリー・ボデルは多忙である。妻ペギー・

スーと二人の子供がいる。

 ペギー・スーは離婚を考えていたが、25年前

に卒業したハイスクールの同窓会に行き旧友キ

ャロルと再会し、ハイライトのクィーン・キング

選択でクィーンに選ばれた。

 

 昂揚したペギー・スーは倒れてしまう。

 

 目覚めると25年前の風景があった。

 

 タイムスリップしてペギー・スーは17歳に

なった。

 

 少年期のチャーリーはペギー・スーとの不動

の愛の確認の為に、敢えてお互い別の人と恋愛

してみて一年後改めて好きかどうかを試そうと

いう提案をする。

 

 ペギー・スーは25年後の気持ちの揺らぎを思

いつつチャーリーとの仲をどうするか迷う。25

年後の世界の子供達が気になる。

 

 文学愛好家青年マイケルと情を交わし将来につ

いて語り合う。

 

 祖父母を尋ねて祖父達の時間旅行のセレモニー

で25年後に帰ろうとした。

 

 チャーリーが現れ、ペギー・スーへの愛を語り

二人はキスを交わす。

 

 ペギー・スーは目覚める。25年後の現代であった。

 

 ◎キャスリーン&フランシスの爽やか写真◎

 

 キャスリーン・ターナーは1954年6月19日に誕生

した。32歳でペギー・スーを演じた。

 32歳のキャスリーンが17歳の高校生役を演じたと

いうことが本作の大きな特徴である。

 ファムファタール的な役柄で凄みを見せていたキ

ャスリーンが陽気で軽快な作品でヒロインを演じた。

演技で魅せた17歳であった。

 

 離婚を考えている主婦が、25年前のハイスクール

時代に戻り、未来の夫とどう接するか迷うが(夫と

なる)彼の愛情に打たれ現代に戻り夫婦愛を確かめ

る。

 

 キャスリーン・ターナーは爽やかなドラマを確か

め明るさを出した。

 

 

 フランシス・フォード・コッポラ Francis

Ford Coppolaは1939年4月7日に誕生した。

父はオーガスト・コッポラ、母はジョイ・フォ

ーゲルザンクである。

『ペギー・スーの結婚』は47歳の監督作品で

ある。

 

 ニコラス・ケイジは1964年1月7日に誕生した。

 

 監督のフランシス・フォード・コッポラは叔父

である。

 

 

 叔父と甥の監督・準主演のチームだけに

息はピッタリである。

 

 爽快でありつつ懐かしい過去への郷愁には

ほろ苦さがある。

 

 

 

 

 

 日本公開版ポスター画像はインターネットより

拝借引用した。

 

 鍵穴から鍵を持つペギー・スーが映る。

 

 超大作ではない小品のコッポラ作品である。

 

 鋭い個性はあるのだが、心を深く強く打たれた

訳ではない。

 

 楽しいが息を呑むことはなかった。

 監督作品『地獄の黙示録』

 外国版プロデューサー『影武者』

 

 1970年代・1980年代超大作映画の活動で

フランシスの名は世界に轟いた。

 

 『地獄の黙示録』は銀幕で鑑賞し、首をか

しげる疑問点はあるが、迫力に圧倒された。

 

 『影武者』はテレビ放送版を視聴し、黒澤

明の演出に疑問を感じた。

 フランシスは尊敬・崇拝する黒澤明の為に

映画製作で尽力した。

 

 超大作ではない爽やか路線の『ペギー・スー

の結婚』は1980年代のフランシス作品で興行

面一番のヒットを記録したという。

 

 軽快さで明朗で爽やかな個性は印象的だ。

 

 わたくしに重く深いフランシス写真を見たい

という思い込みが熱すぎるのかもしれない。

 

 個人の思い込みはさておき、爽快路線もフラ

ンシス作品であるということは確かめたい。

 

 フランシス・フォード・コッポラ監督

 

 84歳お誕生日

 

 おめでとうございます。

 

 

                   合掌