ゴッドファーザー三部作 配役候補
『ゴッドファーザー』50年
『ゴッドファーザー』
The Godfather
映画 177分 トーキー カラー
1972年3月15日アメリカ公開
昭和四十七年（1972年）七月十五日日本公開
製作国 アメリカ
製作言語 英語 イタリア語
制作 パラマウント
製作 アルバート・S・ラディ
原作 マリオ・プーゾ
脚本 マリオ・プーゾ
フランシス・フォード・コッポラ
ロバート・タウン
音楽 ニーノ・ロータ
衣装 ディーン・ダボウラリス
撮影 ゴードン・ウィリス
出演
マーロン・ブランド（ドン・ヴィトー・コルレオーネ）
アル・パチーノ（マイケル・コルレオーネ）
監督 フランシス・フォード・コッポラ
☆
2004年7月6日 パラダイススクエアにて鑑賞
『ゴッドファーザーPARTⅡ』
The Godfather PARTⅡ
映画 トーキー 200分 カラー
1974年12月12日アメリカ公開
昭和五十年（1975年）四月二十六日日本公開
製作国 アメリカ
製作言語 イタリア語 英語 スペイン語
配給 パラマウント
原作 マリオ・プーゾ
脚本 マリオ・プーゾ
フランシス・フォード・コッポラ
音楽 ニーノ・ロータ
カーマイン・コッポラ
撮影 ゴードン・ウィリス
出演
アル・パチーノ（マイケル・コルレオーネ）
ダイアン・キートン（ケイ・アダムス・コルレオーネ）
ロバート・デ・ニーロ（ドン・ヴィトー・コルレオーネ）
監督 フランシス・フォード・コッポラ
☆
2008年8月17日 京都みなみ会館にて鑑賞
『ゴッドファーザー PARTⅢ』
『ゴッドファーザー 最終章 マイケル・
コルレオーネの最期』
The Godfather PartⅢ
映画 トーキー 161分 158分（再編集版） カラー
1990年12月20日 アメリカ公開
平成三年（1991年）三月九日日本公開
製作言語 イタリア語 英語
配給 パラマウント
原作 マリオ・プーゾ
脚本 マリオ・プーゾ
フランシス・フォード・コッポラ
音楽 ニーノ・ロータ
カーマイン・コッポラ
撮影 ゴードン・ウィリス
出演
アル・パチーノ（マイケル・コルレオーネ）
ダイアン・キートン（ケイ・アダムス・コルレオーネ）
アンディ・ガルシア（ヴィンゼント・マンシーニ）
監督 フランシス・フォード・コッポラ
☆
1991年3月14日スカラ座にて鑑賞
『ゴッドファーザー』 配役候補
ドン・ヴィトー・コルレオーネ ローレンス・オリヴィエ
ドン・ヴィトー・コルレオーネ カルロ・ポンティ
ドン・ヴィトー・コルレオーネ ラフ・ヴァローネ
マイケル・コルレオーネ ロバート・レッドフォード
マイケル・コルレオーネ ライアン・オニール
マイケル・コルレオーネ ジェームズ・カーン
サンティノ・コルレオーネ ロバート・デ・ニーロ
モー・グリーン ピーター・フォーク
アポロニア ドミニク・サンダ
ドンにオリヴィエ＆ポンティが候補であった
ことは1980年代の映画関係書籍に載っていま
した。
ラフ・ヴァローネ候補案は1990年代の映画雑
誌です。『ゴッドファーザーPARTⅢ』ではランベ
ルト枢機卿役で出演します。
マイケルには当時の二枚目人気スタアロバート・
レッドフォード＆ライアン・オニールが候補だったそ
うです。
アル・パチーノは後のインタビューで「今では楽しい
思い出だが、撮影当時見学に来たパラマウント重役
から「準主役に客の呼べない役者を起用しやがって」
と露骨に嫌味を言われ悔しかったと語っています。
アルのマイケル起用という慧眼を持っていた存在
はコッポラ監督と製作のアルバート・Ｓ・ラディです。
緊急代役でジェームズ・カーンがソニーからマイケル
に移るという代替案もあり、テスト映像が残っています。
ロバート・デ・ニーロはサンティノ（ソニー）役のオーデ
ィションを受けています。
原作のキューピット的な顔立ちという表現は、どこかボ
ビーと似ているような気もします。
役には選ばれませんでしたが、オーディションの迫力を
コッポラは覚えていて、『ゴッドファーザーPARTⅡ』でヴィ
トー役に抜擢します。
モー・グリーンのオファーを受けたピーター・フォーク
は、「シナリオを読んだが、どこにモー・グリーンが出て
いるか分からなかった」と述べて断りました。
『暗殺の森』の大ファンであったコッポラは、ドミニク・
サンダの起用を考えていたとも言われています。
撮影監督にヴィットリオ・ストラーロを望んでいたことも
有名です。
後に『地獄の黙示録』でチームを組みます。
『ゴッドファーザー PARTⅡ』
配役候補
ヴィトー・コルレオーネ マーロン・ブランド
クレメンツァ リチャード・カステラーノ
当初は前作に続きマーロンに若き日のヴィトーを
演じてもらうという案でしたが、諸事情があり果たせ
ず、ロバートに決定したと言われています。
マーロンがアカデミー賞主演男優賞を断ったことに
パラマウントが怒ったという説もあります。
若き日をロバートが演じ、1945年12月8日のシーン
だけマーロンが出るという案もあったようです。
リチャード・カステラーノは自身の妻が脚本を書く
事を求めて断られたと言われています。
『ゴッドファーザーPARTⅢ』
ビンセント ロバート・デ・ニーロ
ビンセント トム・クルーズ
ビンセント ニコラス・ケイジ
メアリー ウィノナ・ライダー
ロバート・デ・ニーロが孫の役ということで出演を
希望しキャメラテストを受けたが叶わなかったという
記事を1990年代の映画雑誌で読みました。
ビンセント役には二枚目スタアトム・クルーズが候
補であったとも言われています。
ニコラス・ケイジも候補でソフィア・コッポラと実の
いとこ同士でいとこの恋人達を演じるという案があ
ったそうです。
当初メアリーに内定した女優はウィノナ・ライダー
でした。大役の緊張感から体調不良になり降板し、
ソフィア・コッポラが代役に選ばれました。
完成版のメアリー演技を一部の評論家から酷評
されましたが、それほど酷いとは自分は考えていま
せん。
ただ、ノ二ーのメアリーは見たかったなァ。
アルとは『リチャードを探して』で共演し、『リチャー
ド三世』物語篇ではリチャードの妻アン役を演じてい
ます。
2022年2月25・26・27日
TOHOシネマズ日比谷 TOHOシネマズ梅田
『ゴッドファーザー』
一日一作品の上映とのことです。
本年3月14日は『ゴッドファーザー』第一部公開
50年記念日です。
50年記念で東京・大阪で三日間限定一日一本で
三部作の上映が為されます。
第三部は新編集版の『ゴッドファーザーPartⅢ 最
終章 マイケル・コルレオーネの最期』で、新たにコッ
ポラ監督が編集した版とのことです。
前述の通りオリジナル161分版は1991年日本公開で
見聞しています。
再編版は未見なので是非見聞したいです。
アル・パチーノとダイアン・キートンは
新編集版の第三部を讃えています。
是非銀幕で鑑賞したいです。
合掌