広島原爆の日 七十五年 | 俺の命はウルトラ・アイ

広島原爆の日 七十五年

 おはようございます。令和二年(2020年)八月六日

です。七十五年目の広島原爆忌・広島原爆の日で

す。

 昭和二十年(1945年)八月六日午前八時十五分、

アメリカ合衆国政府は軍に核兵器リトルボーイを投

下しました。広島では九万人から十六万六千人が

亡くなったと言われています。ハリー・S・トルーマン

大統領の原子爆弾投下に悲憤の心を覚えます。

 

 原子爆弾によって命を奪われた方々に哀悼の意を

表します。

 

 身体が焼け爛れ水を求めた人々。苦しみもがき

肉が剥き出しになった人々。広島原爆投下の日の

絵画や証言を見聞しました。

 

 五十六万の人々が被爆したと言われています。原

爆によって癌や重い病に罹り闘病されている方も多

いです。

 

 昭和二十年(1945年)八月八日ソビエト連邦の参

戦、九日長崎市に原子爆弾の投下という事態が起

こり、亜細亜太平洋戦争・日中戦争・大東亜戦争・

太平洋戦争・第二次世界大戦における大日本帝国

の敗戦は決定的になりました。

 十五日日本政府はポツダム宣言の受諾を世界各

国に通告し、昭和天皇が国民に大日本帝国の降伏

をラジオ放送で発表し、九月二日大日本帝国政府は

降伏文書に調印し戦争に敗北しました。

 

 広島・長崎への原子爆弾投下は、非戦闘員の市

民を虐殺した行為であり、その残酷な戦争犯罪に悲

しみを覚えます。

 

 昭和四十八年(1973年)一月十三日公開、製作東

映京都、脚本笠原和夫、主演菅原文太、監督深作

欣二の映画『仁義なき戦い』は冒頭に原爆投下のシ

ーンを語り、キノコ雲に赤字でタイトルが映ります。

仁義なき戦い op

 原爆が投下され、広島では沢山の人々が虐殺された。そ

の血が流された広島において、若者達は自らの暴力に依ら

なければ生きていけなかったという青春が描かれます。

 脚本の笠原和夫は若者達が、老獪な大人の知恵に翻弄

され、利用され、捨てられていく様子を緻密に描き出します。

 戦争が終わり、沢山の人々が死んで行ったが、その虐殺

の地で、新たなる戦いである抗争で沢山の若者達が命を

落とし、戦いが続いて行くことが確認されます。

 主演の菅原文太はその生涯において、主人公広能の台

詞「弾丸はまだ残っとるがよぉ」を大切にされ、平和成就の

願いに命を燃やしました。

 

 昭和四十八年(1973年)四月二十八日公開、製作東映京

都、脚本笠原和夫、主演菅原文太・北大路欣也、監督深作

欣二の映画『仁義なき戦い 広島死闘篇』は戦争に行き遅れ

たやくざ山中正司が殺人マシーンと呼ばれながら、親分村

岡常夫に忠義を尽くしますが、組の安泰を図る為に村岡は

山中を利用して裏切って捨て見殺しにます。

 若者が国の為に命がけで命を捨てて戦うが、国は冷酷に

見捨てる。天皇制国家への帰依と悲嘆を愛憎の心で笠原

和夫は書きました。

 ラストに映る原爆ドームは若者の命を奪う争いへの悲し

みを無言で伝えてくれています。

 

 昭和五十年(1975年)十月三十一日、大日本帝国を

統治していた元首であり、「陸海軍ヲ統帥」していた昭

和天皇裕仁は、「この、原子爆弾が、投下されたことに

対しては、遺憾には思ってますが、こういう、戦争中で

あることですから、広島市民に対しては気の毒である

が、やむを得ないことと、わたくしは思ってます」と語り

ました。

 

 全身を焼かれ殺された自国の民に対して、「やむを

得ない」と語る統治者・象徴の言葉に、深い悲しみを

感じます。いくらなんでも酷過ぎる。亡くなった方々

の痛み・苦痛・激痛・恐怖を思うと、怒りと悲しみの

心を抑えられません。

 

 昭和五十七年(1982年)管理人は修学旅行で広島

に行き、原爆ドームを見学しました。

 

 戦後七十五年間、日本は広島・長崎への原子爆弾

投下という痛ましい事実による痛みを確かめ、平和

国家として歩んできました。

 

 世界各国では核兵器を有する国は多く、核戦争の

恐怖は今もあります。

 

 日本国憲法第九条が誓った戦争放棄は、戦後日本

の平和の根本的な支えであります。

 

 しかし、その平和憲法が、「祖父が変えたくて変えられ

なかったから私が変える」という安倍晋三総理大臣の私

的な野望によって改変されようとしています。

 

 日本国の課題は、広島・長崎原子爆弾投下の被害を

確かめ、世界に語りかけ、戦争の残酷さを伝え、核兵器

の廃絶を訴え、平和憲法を固く守り、その精神を明らか

にすることであります。

 

  日本国憲法 第九条 戦争の放棄

  1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を

    誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力によ

    る威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する

    手段としては、永久にこれを放棄する。

  2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、こ

    れを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。

 

 

  平成三十年八月六日日朝日新聞に第九条の会ヒロシマ

による意見広告「改憲の先に何が見えますか?」が掲載され

ました。尊い広告です。

 

 

 安倍晋三総理は、第九条に自衛隊を明記するだけで、平和

主義は変わらないと述べていますが、国民投票前の瞞着の戦

術です。何も変わらないならば、平和憲法を変える必要はない

のです。自衛隊明記の後は、「陸海空軍その他の戦力は保持し

ない。国の交戦権はこれを認めない」の二項を認めないを削除

する計画です。

 

 「二項を削除しよう」などと与党政治家が語ることは恐ろしい

ことです。

 

 日本国憲法第九条が戦争を放棄し、他国への戦争を禁止し

ています。祖父岸信介元総理大臣の執念を継承する安倍晋三

総理は憲法九条改変に拘りを見せています。

 昭和天皇が統治していた大日本帝国は日中戦争で中華民

国を侵略し中華民国の市民を虐殺しました。七三一部隊石井

四郎は残酷な人体実験を犯しましたが、彼の上司は岸信介

でした。

 昭和天皇と自身を助けてくれたことから、戦後政界に復帰し

た信介はアメリカとの同盟に執念を燃やし、憲法九条改変に

よる戦争国家・大日本帝国再建の野望を、孫の安倍晋三に

託しました。

 

 安倍晋三総理は、マスコミ幹部を寿司接待で買収し、服従

させて提灯持ちの迎合記事を書かせ語らせています。

 

 読売新聞・産経新聞・NHK・日経新聞・共同通信・朝日新

聞は大手マスコミの中でも晋三総理礼賛で有名です。

 

 森友・加計疑獄、イラク自衛隊日報問題、山口敬之氏によ

る伊藤詩織さん拉致監禁強姦事件及び逮捕もみ消し、杉田

水脈議員による同性愛者差別発言、西日本集中豪雨の惨

事中での赤坂自民亭の宴会・桜を見る会有権者買収疑惑・

河井克行・案里夫妻への一億五千万円の参院選買収資金

提供疑惑。

 安倍晋三内閣は総辞職し、晋三総理は警察に収賄の罪を

自首すべきです。それが何故はびこり、執拗に総裁四選な

ど云う厚顔無恥な振舞が許されるのでしょうか?

 晋三総理が九条改変による戦争国家再建を目指し、マスコ

ミが応援しているからです。

 

 猛暑・酷暑で熱中症被害が予想される2021東京オリンピ

ック・パラリンピックは選手の生命を危機に晒します。

 コロナウィルスCPR検査を拡充すれば罹患者の数がばれ

て五輪を開催できないと恐れる。世界各国の選手たちは

怖くて日本に来れないでしょう。

 

 今日本政府は、東京五輪を中止してでも集中豪雨や熱

中症で苦しむ人々やコロナウィルス罹患者の支援に全力

を挙げるべきです。

 

 憲法九条を改変したいので排他的ナショナリズムを喚起

できるオリンピックを悪用したいという晋三総理の戦略は卑

怯です。

 

 「日本を取り戻す」と立派なことを言いながら、安倍晋三

総理は、日本の為に粉骨砕身され、大いなる古典を完璧

な技芸で上演されている文楽を誹謗し日本を侵略・破壊

しようとする橋下徹弁護士に媚びを売り、カジノ法案をごり

押し成立させました。憲法改変に固執しながら国会に出る

のは嫌とは舐めきっているし、ふざけています。国会に出

ない人に憲法改変をさせる訳にはいきません。

 「九条なんて御花畑でくだらん」等と舐めきっている戦後

生まれの方々は、ご自身が何故徴兵されなかったかを、

考えてみて下さい。徴兵を免れたことは、九条の御陰で

あることを忘れてはいけない。九条を改変して戦争国家に

なれば、お花どころか草一本生えない戦場になりますよ。

 

 

 自民党・公明党・日本維新の会・希望の党・読売新聞・産経

新聞・日経新聞・Hanada・電通・親学・日本会議・朝日新聞は

戦争するな!

 

 「原子爆弾投下はやむを得ないこと」の暴言は、原子爆弾で

虐殺された犠牲者を冒涜しています。

 昭和天皇が平和主義者だったという朝日新聞や半藤一利の

嘘は明白であります。自身が統治していた国の広島の民が原

爆で虐殺されたことを、「仕方がなかった」と切り捨てる卑劣な

戦争犯罪人です。

 奥崎謙三は、全ての人が平和と平等の中に暮らせる

ゴッド・ワールドの実現を祈っていました。

 

 イタリアの映画監督エルマンノ・オルミ師は、二度の原爆

投下え受けた日本を「どの国よりも苦痛を味わった国」と確

認され、平和への道を「日本に教えて頂きたい」と語りまし

た。

オルミ師

 

 

 

 

 七十五年目の原爆忌の今日、原子爆弾によって虐殺された

方々の痛みと無念さを心に刻み、新たな戦争を企てることを

阻止する為に日本国憲法第九条守護を熱く願います。

 安倍晋三総理は中国・韓国に対する裕仁の加害責任

を認め、731部隊人体実験・南京大虐殺・従軍慰安婦・徴

用工の問題を謝罪すべきです。

 

 七十五年目の広島原爆の日。犠牲者の痛みと苦しみ

と無念を思い、平和のありがたさに学び今日の命の尊

さを確かめます。

 

 平和憲法第九条を守り恒久平和実現に向かって

取り組む。これが被爆国日本の課題です。

 

 令和二年(2020年)八月六日

 

                                  合掌

 

                            南無阿弥陀仏

 

 

                                 セブン

 

 

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