John Gielgud 没後二十年御命日 | 俺の命はウルトラ・アイ

John Gielgud 没後二十年御命日

ギルグッド

 

お前の治政が

John Gielgud

Sir John Gielgud

本名 Arthur John Gielgud

ジョン・ギールグッド

サー・ジョン・ギールグッド

1904年4月14日イギリスロンドン生まれ。

2000年5月21日イギリスにおいて死去。

96歳。

 

 ジョン・ギールグッドはウィリアム・シェイクスピア

劇の大名優です。

 

 『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』では簒奪

の罪と皇太子の放蕩に苦しみ悩む王ヘンリー四

世を重厚に勤められました。

 

 BBCシェイクスピア全集第二作『リチャード二世』では

ジョン・オブ・ゴーントを重厚に勤められました。

 ゴーントは政務を怠り、忖度してくれる家臣のみを可

愛がる王リチャード二世を案じて病の身を押して諌め

ます。

 ゴーントの息子は、ヘンリー・ボリングブルック後の

ヘンリー四世です。

 

 甥リチャード二世を諌止する老ゴーントの悲しみをギール

グッドが重厚に演じました。

 

 『オーソン・ウェルズのフォルスタッフ』では息子ヘンリー

四世。

 

 『リチャード二世』では父ジョン・オブ・ゴーント。

 

 息子から父への道を名優ギールグッドが映画・テレビで

歩みました。

 

 『オリエント急行殺人事件』等アガサ・クリス

ティ作品でも気品豊かな名演を見せて下さった。

 

 ギールグッドは銀幕・画面に居てくれるだけでシェイクスピア

劇の深さを証して下さいました。

 朗々たる台詞回しには深いリズムがありました。その舞台を

ライブで見聞することは無理だったのですが、映像名演に出会

えたことは有難い縁です。シェイクスピア劇の輝きを、ギール

グッド師の名演との出会いによって学んだことを実感します。

 演技の至宝サー・ジョン・ギールグッドのご生涯に

敬意を表します。

 

 

                          合掌