十一月 文楽 桐竹勘十郎劇場 | 俺の命はウルトラ・アイ

十一月 文楽 桐竹勘十郎劇場

 
 十一月国立文楽劇場開場三十五周年記念日文楽公演。
第一部『心中天網島』「北新地河生の」「天満紙屋町内の
段」「大和屋の段」「道行名残の橋づくし」第二部『仮名手本
忠臣蔵』「八・九・十・十一段目」。

 本日千秋楽ですね。  

 

 

 『心中天網島』は十八日に鑑賞しました。

桐竹勘十郎師匠が紙屋治兵衛を遣われました。

桐竹勘十郎

 治兵衛と小春は心中の約束をしています。

茶屋河庄で、侍客実は治兵衛兄粉屋孫右衛門の

前で小春は心中を諦めると言います。

 ひそかに言葉を聞いていた治め兵衛は、怒り心頭

に達し、小春に暴力を震い蹴ります。

 裏切られた悔しさと失恋の辛さ。地団駄を踏ん

で全身で表現します。

 勘十郎師匠の遣いは壮絶です。

 

 しかし、全ては妻おさんが心中を思い止まらせ

て、二人を助ける為に打った作戦でした。おさん

は治兵衛の為に小春の身請けも努力します。

 

 治兵衛と小春は死を選びます。治兵衛は小春を

刺し、首をくくります。

 

 

 二人が死ぬ直前の断末魔の苦しみで幕になります。

 
 

 

                             合掌

                   

                        南無阿弥陀仏

 

                            セブン