十二月フジテレビ系『悪魔の手毬唄』放送 | 俺の命はウルトラ・アイ

十二月フジテレビ系『悪魔の手毬唄』放送

 『悪魔の手毬唄』ドラマ版が、令和元年(2019年)

十二月フジテレビで放送されるそうです。

 原作 横溝正史

 脚本 根本ノンジ

 プロデュース 金城綾香

 監督 澤田鎌作

 出演 加藤シゲアキ(金田一耕助)

     生瀬勝久(橘重蔵)

 

 昨年平成三十年(2018年)十二月二十四日に

『犬神家の一族』を上記のチームによって放送

されました。根本氏の脚本、澤田氏の演出は

酷く無茶苦茶な点が多かった。

悪魔の手毬唄

 しかし、ヒロイン野々宮珠世を勤めた

高梨臨の存在感で光り輝く映像になった。

 原作に描かれた、絶世の美女が遂に映像世界

に降臨したことを感じた。

  果たしてドラマ存在感輝くこと再びとなるか

どうか?

 『犬神家の一族』は主役珠世役の高梨臨の

美と気品で成り立った。この作品の主人公は

記事で書いたように、金田一耕助でも、犯人で

もないし、犬神佐清・青沼静馬でもない。珠世

なのだ。脚本・演出が弱くとも、主役の芸と気品

で作品は素晴らしいものとなることを学んだ。

仁科明子様

 昭和五十二年四月二日公開市川崑監督映画版『悪魔の手

毬唄』。傑作でした。

 若山富三郎の磯川常次郎警部の切ない片

想いの探求が無限の世界を明かした。

 伊藤大輔監督『新版大岡政談』の残存映像が引用される。嬉しく、有難い。この映画は、市川崑

の演出の深さや石坂浩二の優しさや仁科明子後の

仁科亜季子の清潔さや岸恵子の情感が豊かだが、

何と言っても、若山先生の哀愁に極まる。若山先

生シャシンだ。


 昭和五十二年八月二十七日から十月一日毎日放

送系でテレビドラマ版『悪魔の手毬唄』が放送さ

れた。脚本田坂啓、監督森一生。しっかりとして

いて、丁寧な作りだった。 

 佐藤友美の青池リカが静かに涙を流すシーンに

情感があった。


 夏目雅子の大空ゆかりこと別所千恵子が光り耀

いていた。

 第六回の「兄さん」の台詞は、四十二年三日経っ

た今も私の耳の底に鮮烈に響いている。

 

 新作はじっくり視聴します。

 

 

                                  合掌