文楽夏休み特別公演 仮名手本忠臣蔵 五・六・七段目チケット完売

　皆様

　こんばんは。令和元年（2019年）八月五日です。連日の

深夜更新すみません。

　昨日『宮本武蔵　一乗寺の決斗（二十六）武士の代表』

を誤って消してしまい、今再編しております。近日中に新

編の版を発表する予定です。

　国立文楽劇場開場　第一五五回＝三十五年記念

文楽公演・人形浄瑠璃文楽令和元年夏休み文楽特

別公演、本日千穐楽ですね。

　初日七月二十日、千穐楽八月五日、会場国立文楽

劇場。

　第一部　日高川入相花王

　　　　　　　文楽ってなあに

　　　　　　　かみなり太鼓

　第二部　仮名手本忠臣蔵

　　　　　　　五段目　六段目　七段目

　第三部　国言詢音頭

　七月二十二日第一部、第二部、八月二日第三部、

八月三日第二部「七段目」を鑑賞しました。

　過去記事において書きましたように、今年国立文

楽劇場では、『仮名手本忠臣蔵』全十一段を、四、七・

八月・十一月の三公演で七か月に亘って上演してい

ます。

　この企画をリクエストボックスに夢の企画として、

自分は投書しました。一ファンの夢を叶えて下さった

ことに深謝しています。

　舞台は最強の技芸で表現されているもので、技芸

員の渾身の芸に圧倒されています。

　桐竹勘十郎師匠が遣う大星由良助の色気と気品に

感嘆しました。

　『仮名手本忠臣蔵』の大ファンとして、無限の深さを

語る至芸で聞かせて頂き、見せて頂いたことに感謝

します。

　橋下徹氏は大阪市市長時代に、次のような嘘を書き

ました。

　　　＞国立文楽劇場も、文楽協会も、技芸員さん

　　　＞も、三谷さんの新作文楽を大阪でできるように

　　　＞奔走したらどうですかね。それぐらい汗をか

　　　＞かないと文楽は根付きませんよ。歌舞伎も

　　　＞漫才も落語も、芸事の皆さんは、それはそれ

　　　＞はお客さんを集めるために、身分保障などな

　　　＞い所でなりふり構わず汗をかかれています

　これは平成二十四年（2012年）二月七日、市長時代

の橋下徹弁護士が書いたデマです。文楽座技芸員が

国立文楽劇場で文楽を上演し、文楽に補助金が出る

ということに怒った橋下徹氏は、古典上演を愚弄し、

自身が古語を分からない愚かさから文楽を誹謗し、

「文楽に観客が来ていないから努力していない。集客

しないと大阪市からの補助金を払わないぞ」と駄々を

こねました。

　これはおかしな物言いです。国立文楽劇場は、日本

古典を上演する為に税金で建設された劇場です。古典

上演で大いなる芸術を明かす名舞台が沢山上演されま

した。

　その歴史は、日本人にとって宝です。そのことも知ら

ないまま、文楽にお客さんが少ないということを根拠に

無理矢理こじつけて、橋下徹弁護士は暴言を喚き散ら

し、その誹謗中傷を、橋下弁護士応援団の朝日新聞が

垂れ流すという事態が起こりました。

　わたくしは、橋下徹弁護士が大阪府知事になる前

から国立文楽劇場で文楽を鑑賞しています。集め

られて鑑賞に行っている訳ではないです。文楽座

技芸員の至芸で古典大傑作が上演される。これは

行って聞かなきゃという心で劇場に行って居ります。

　百歩譲って観客来場者の数の多寡が判断基準で

あったとしても、この七・八月の『仮名手本忠臣蔵』

「五・六・七段目」のチケット完売現象は、大阪の文楽

ファンを始め、各地の文楽ファンがチケットを求め来場

したことであり、文楽は観客来場で大ヒットを具現しま

した。

　新作でないと大阪に文楽が根付かないという橋下

徹氏の言葉は真っ赤な嘘です。チケット取得は大変

で、自分が観劇した七月二十二日は、当日幕見席

購入の為、開場前に沢山の人が並んでいました。

　国立文楽劇場において、文楽古典大傑作の通し上

演で観客来場で満員となった。提案者のファンとして

とても嬉しく有り難いです。

　文楽は橋下徹弁護士に勝ったのです。

　桐竹勘十郎師匠が遣われた大星由良助の気品と

色気と爽やかさと優しさと暖かさに心打たれ、大感激

を覚えました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌