どたんば | 俺の命はウルトラ・アイ

どたんば

『どたんば』

映画 トーキー 108分 白黒

昭和三十二年(1957年)十一月二十四日公開

製作国  日本

製作   東映

原作   菊島隆三

脚本   橋本忍

      内田吐夢

撮影   藤井静

音楽   小杉太一郎

 

 出演  江原真二郎(山口)

 

      中村雅子(ミチ)

      波島進(横田)

      岡田英次(韓国人 島野)

      加藤嘉(須永)

      東野英治郎(監督官)

      志村喬(伴野)

      神田隆(立花)

      植木基晴(次郎)

      風見章子(キク)

      滝花久子(須永の妻)

      花沢徳衛(多吉)

      高堂国典(僧)

 

監督   内田吐夢

 

 

☆☆☆

 

平成十二年(2000年)四月十六日

京都文化博物館にて鑑賞

☆☆☆

 

 美濃平野の東和炭鉱に濁った流れの

 

水が大量に入り、落盤事故が起こり、切場

にいた鉱夫五人が生き埋めになった。

 

 救助隊が成り、鉱業協会を中心にして、

 

朝鮮人・韓国人の鉱夫たちが協力して

救出活動当たった。

 

 だが、活動は進まず、生き埋めになった

 

人々に危機が迫る。

 

 ☆☆炭鉱の群像劇☆☆

 

 

 菊島隆三が脚本を書いた同名のテレビドラマ

 

の映画化らしい。

 吐夢は暴流による落盤事故で生き埋めにな

った鉱夫達と彼等を救う人々のドラマを重厚に

描く。

 

 朝鮮人鉱夫の中には、「普段民族差別迄受け

 

てるのに」と救出に疑問を呈する者がいれば、

別の朝鮮人鉱夫がそれとこれとは別で救出は

すべきだと説く。

 

 家族の焦燥と不安が増していく。

 

 

 生き埋めになった五人に刻一刻と危機が迫

 

っていく。

 

 重厚な配役を得て、吐夢は群像のドラマを

 

緻密に語り描いていく。

 

 ラストで助かった五人と鉱夫たちが手を振る

 

光景に、胸が熱くなった。

 

 
吐夢 大輔
 吐夢さんと大輔さん。

 

 

 ☆

 

 お知らせです。

 
松本幸四郎 忠臣蔵
 本日22時→28日午前1時30分

 時代劇専門チャンネルにて

 『忠臣蔵』(1962年11月3日公開 監督

 稲垣浩)の放送があります。

 

  大石内蔵助に八代目松本幸四郎(後の

 

初代松本白鸚。

  吉良上野介に八代目市川中車。

  俵星玄蕃に三船敏郎。

 

  平成二十七年(2015年)六月十二日。

 

シネ・ヌーヴォにて遂に劇場鑑賞を成し遂げ

感激しました。

 

 歌舞伎・文楽の神秘性を映像に為した大

 

傑作で『忠臣蔵』の決定版です。

 

 東宝の三船敏郎作品では、本作に決定的

 

なショックを受けたね。

 

 日本時代劇の宝です。

 

 

 本日は『忠次旅日記 御用篇』八十九歳お

 

誕生日でもあります。

 

 吐夢さん

 

 浩さん

 大輔さん

 

 感動をありがとう。

 

 

                       合掌