三代目實川延若丈 没後二十五年・二十六回忌御命日 | 俺の命はウルトラ・アイ

三代目實川延若丈 没後二十五年・二十六回忌御命日

三代目實川延若
(さんだいめ・じつかわ・えんじゃく)

鴈治郎 述若

覚寿/延若 太郎/富十郎 


本名・天星昌三
大正十年(1921年)一月三日生まれ。
平成三年(1991年)五月十四日死去。

 實川延若丈は上方歌舞伎の大名優でした。

画像上部は昭和五十二年十一月中座

『仮名手本忠臣蔵』の桃井若狭之助です。

真ん中の方です。

画像下部は昭和五十六年十一月国立劇

場『菅原伝授手習鑑』の覚寿です。

 『演劇界』から引用させて頂きました。


 自分はこれら二つの舞台を客席から生

のライブでは見れませんでしたが、後者は

記録映画版で見ました。


 河内屋さんを実際に拝見したのは昭和六

十三年以降の舞台でした。その昭和六十三

年(1988年)十二月二十四日南座で『伊賀越

道中双六』「沼津」を拝見し感激しました。

 延若さんの平作。

 九代目澤村宗十郎さんのお米。

 二代目中村扇雀丈後の四代目

坂田藤十郎丈の十兵衛。

 父・娘(妹)・息子(兄の)三者の絆に感涙

でした。


 延若さんは、お若い頃から老け役が当たり

役だったそうですが、一徹で義理堅い平作は、

男の道を教えてくださいました。

 昭和三十九年のテレビ東京開局記念ドラ

マ『樅の木は残った』で主役原田甲斐を勤

められました。

 この連続ドラマは、映像が残っているとい

う説もあります。

 一月三日に誕生された歌舞伎役者の

昌三さんでした。

 市川崑監督『古都』にも出演されています。

 延若さんの舞台は古風で風格があり、気

品豊かで渋いです。

 文楽人形を思い起こす程、役に包まれて

在る芸でした。

 

 



 平作の義理と父性愛は、今も強烈です。


                      合掌