おぼろ駕籠(一) | 俺の命はウルトラ・アイ

おぼろ駕籠(一)

『おぼろ駕籠』

妻三郎 五十鈴 絹代
映画  93分  トーキー 白黒

昭和二十六年(1951年)一月十三日公開

製作国   日本

製作     松竹京都

製作    小倉浩一郎

原作    大佛次郎

脚本    依田義賢

 

撮影    石本秀雄

 

照明    寺田重雄

録音    高橋太郎

 

美術    水谷浩

 

編集    宮田味津三

音楽    鈴木静一

 

装置    松野喜代春

 

装飾    山口末吉

床山    井上力三

結髪    木村よし子

整理    坂根田鶴子

記録    小林繁

電飾    金森兵次郎

 

移動効果 山下直一

 

スチール  三浦専蔵

企画事務  島津清

経理事務  飯島康夫

演技事務  保瀬英二郎

進行担当  森伸三郎

        吉岡哲夫

 

助監督   瀧内康男

 

        向井邦雄

撮影助手  梨木友太郎

照明助手  仙波正己

録音助手  奥村泰三

美術助手  大隅純一

時代考証  甲斐荘楠音

 

和楽     稀音家三郎

囃子     望月六明蔵

演奏     松竹管弦楽団

 

主題歌    コロムビアレコード

 

作詞      西条八十

作曲      古関祐而

「おぼろ駕籠」  小畑実

「おぼろ小唄」  久保幸江

 

 

 

 

出演

 

 

 

 

 

阪東妻三郎(夢覚和尚)

 

 

 

 

田中絹代(お仲)

 

 

山田五十鈴(三澤)

 

 

 

 

折原啓子(お蝶)

 

 

佐田啓二(小柳進之助)

月形龍之介(本多内蔵介)

 

菅井一郎(沼田隠岐守)

 

市川笑猿(横地田新太)

伊志井寛(門前の亀蔵)

清水将夫(多治見典蔵)

三井弘次(蝙蝠の吉太郎)

 

永田光男(小野田数馬)

 

安部徹(小柳市太郎)

山本礼三郎(用人生島)

加東大介(筧半十郎)

小堀誠(大関伊予守)

 

若杉曜子(お松)

 

月宮乙女(お通)

常盤操子(大崎)

京町みち代(お辰)

北見礼子(お勝)

 

宮本良平(横地田道八郎)

 

寺島雄三郎(仁木友三郎)

青山宏(房公)

田中謙三(森山弥兵衛)

天野刃一(横地田善兵衛)

玉島愛造(信濃屋伝右衛門)

遠山満(信濃屋の牢番)

笹川冨士夫(同心八)

 

加藤秀樹(立岩)

 

加藤貫一(門田)

光明寺三郎(河合)

松井光三郎(厚田)

保瀬英二郎(市橋)

宮島安芸男(三谷)

小林立美(志津)

中田耕二(常公)

若修作(駕籠や)

 

岡田和子(小臈)

 

大川温子(腰元)

八坂照子(腰元)

光静江(腰元)

村上記代(腰元)

大和久乃(市太郎の妻)

二葉和子(小姓)

賀川潤子(入舟の女中)

河上君栄(子規庵仲居)

 

 

監督 伊藤大輔

 

 

    

    内出好吉

    渡辺実

 

☆☆☆

 

市川笑猿→十代目岩井半四郎

☆☆☆

平成十九年(2007年)一月十九日

京都文化博物館映像ホールにて

鑑賞

☆☆☆

 

 

  時は今

 

  雨が滴る

  吉兆かな

 

 吉兆長寿を紋所としている老中沼田

 

隠岐守の権勢は、

 

  沼田様には

 

    及びもないが

     せめてなりたや

       公方様

 

 と時の将軍さえ凌ぐと言われた。

 

 

 その隠岐守のもとへ大名達が、賄賂・

 

進物を贈っている。

 

 つけ届を忘れたら、地位も名誉も命さえも

 

消し飛んでしまうと言われるほどの豪勢さで

あった。

 

 用人生島も冷酷な人物であった。

 

 

 小野田数馬は許嫁の三澤がお中臈にあが

 

ると聞いて、隠岐守様よりご昵懇の大崎様に

お声をかけて頂ければ、お取りやめ頂けるか

と頼み、愛する女性と引き離される辛さを語る。

 

 だが、生島は「女一匹のことでくどくどと」と

 

冷酷に突き放す。

 

 尚も数馬は哀願するが、生島に「くどい」と

 

叱られる。

 

 思い切って、隠岐守に土下座して頼むが、

 

生島の命で武士達に取り押さえられて室外

に出される。

 

 数馬は無念の思いから、門前で切腹し、首筋を

 

刺して自害する。

 

  夢覚和尚と武士本多内蔵助が通りかかる。

 

 

 本多が「小野田」と語る。

 

 

 夢覚和尚「ご存知か?」

 

 

 本多「うむ。小野田数馬と言って。些か存じ

 

    よりの。否、関わるまい。」

 

 

 夢覚和尚「南無阿弥陀仏」

 

 

 

 ☆☆☆英雄夢覚和尚☆☆☆

 

 伊藤大輔が松竹に帰ってきた。若き日に

蒲田で沢山の脚本を書かれた。

 

 大佛次郎の小説の映画化である。

 

 

 大奥を巡る壮大なドラマである。

 

 

 阪東妻三郎の夢覚和尚は、大きく深く暖か

 

い人である。

 

 

 阪東妻三郎六十三回忌命日

 

 

 

 平成二十七年(2015年)七月七日

 

                       合掌

 

 

 

                   南無阿弥陀仏

 

 

 

 

 

                      セブン