山田洋次監督作品の輝き | 俺の命はウルトラ・アイ

山田洋次監督作品の輝き

 山田洋次ミュージアムが東京葛飾に開館した

そうです。

 

 おめでとうございます。

 

 八→十月の南座『山田洋次の軌跡』は有

り難い企画でした。

 

 
ウルトラアイは我が命-minamiza 10月

 

 監督の偉大な傑作群がフィルムで上映され

ました。

 

 尊い出来事でした。

 

 山田洋次ミュージアムでも、フィルム映写機が

展示されるそうです。

 

 フィルムの手作り感を忘れてはいけません。

 

 不肖セブンは二十代の頃、友人と自主映画

を制作しておりました。素人学生映画ではあ

りますが、フィルム映画の作りを学べたこと

は有り難い機会でした。


ウルトラアイは我が命-film
 

 映画界には便利で効率の良いデジタルより

も、手作りのフィルムを尊重して、デジタル化

一色の傾向を再考してフィルム上映の復活を

検討して行きたいです。


ウルトラアイは我が命-bakusyuu
 

 皆様にお詫びします。

 

 十月二十一日、水谷八重子様・波乃久里子

様のトークショーを拝聴しながら、十一月公演

『麦秋』『滝の白糸』を見落としました。

 

 すみません。

 

 

 『山田洋次の軌跡』第二弾を是非、南座でも

開催して欲しいです。

 

 八→十月の上映スケジュールは厳しいもの

が多くて、観に行けなかった作品も多かったの

で、又、開催して頂きたいです。

 

 監督の第一作『二階の他人』は夫婦愛の名作

です。

 

 第二作『下町の太陽』は下町の会社員の女性

の優しさを描いた傑作です。

 

 倍賞千恵子様が輝いています。まさに「太陽」

のヒロインです。

 

 一九六八年の『吹けば飛ぶよな男だが』は、大

阪を舞台に、チンピラ男性と家出少女の切ない愛

を見つめた傑作です。

 

 主演のなべおさみさんと緑魔子さん。青春の

輝きが溢れています。

 

 風俗店の女将を演ずるのはミヤコ蝶々様。

 

 店の女の子達にビールの注ぎ方を教授する

シーンでは、「ちょっと膝と膝をくっつけたり。ほ

な、男はアホやよってな、『お、わいに惚れとる』と

思いおるしな」という鋭い台詞を鮮やかに決めら

れました。

 

 語り手には小沢昭一さん。渋い語りはドラマ

の哀感に響きます。

 

 涙、涙の物語です。

 

 一九七〇年の『家族』は長崎から北海道へと

移住する風見家三世代五人のドラマです。

 

 ヒロイン民子を勤めるのは倍賞千恵子さん。

 

 当時の日本の風景も学べます。


 

 風見一家が大都会の荒波と打ち続く受難に

悲しみながらも、涙を流しながら立ち上がり、

逞しく生きて行く様は、深い問いを与えて下さい

ます。

 

 来年DVDマガジンも出るそうです。 


 

 山田洋次監督の名画は厳しく暖かいです。

 

 二〇一三年一月、最新作『東京家族』が公開

されます。

 

 一九五三年の小津安二郎監督の名画『東京

物語』を原作とするオマージュ映画です。

 

 主演は橋爪功さん・吉行和子・蒼井優さんで

す。


 

 荒川ちかさんも出演されます。

 

 公開が楽しみです。



 

                      合掌