ハマスが承諾の「3段階の休戦案」にイスラエル反発…早期の戦闘休止は見通せず
イスラム主義組織ハマスは6日、声明を出し、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止等を巡る交渉で提示された休戦案を受け入れると表明した。
イスラエル軍のガザ撤退が含まれ、最南部ラファへの侵攻を明言するイスラエルが受け入れるのは困難な内容とみられる。
イスラエルは反発しており、戦闘休止が早期に実現する見通しは薄い。
両者の戦闘は昨年10月の開始から7日で7か月となった。
ハマスは6日、最高幹部イスマイル・ハニヤ氏が仲介役カタールのムハンマド・サーニ首相、エジプト総合情報庁のアッバス・カメル長官と電話で会談し、休戦案への承諾を伝えたとの声明を出した。
ロイター通信によると、休戦案は3段階で構成される。
第1段階では42日間、戦闘を休止し、イスラエル軍が部分的にガザから撤退。
ハマスは死者も含め132人の人質のうち33人を解放する。
第2段階ではイスラエル軍の大部分がガザ撤退を終え、双方が「持続的な平穏」の回復に向け協議を行う。
第3段階ではイスラエルがガザ封鎖を終え、国連等の監視下で復興を開始する。
イスラエル首相府は6日、「イスラエルの要求にはほど遠い」との声明を出した。
戦時内閣に入る野党党首ベニー・ガンツ前国防相も「これまでの協議と一致しない」と指摘した。
ロイター通信は、エジプトが提案した内容が「弱められた」ものだとのイスラエル政府高官の見方を報じた。
ハマスが休戦案を承諾した後も、イスラエルのラファでの軍事作戦は続いた。
イスラエル軍は7日、ラファ東部の住民に退避を勧告した後、夜間にハマスの施設を狙って限定的に攻撃を行い、ハマスの戦闘員約20人が死亡したと明らかにした。
ラファ検問所の内側を掌握したとしており、戦車が展開しているとの報道もある。
戦闘休止を巡る交渉は続くとみられ、カタール外務省の報道官は代表団を7日、エジプトに派遣すると明らかにした。
イスラエルは高官でなく実務者の派遣に留めるとしており、このままでは合意できないとの姿勢をにじませている。
米国のバイデン大統領は6日、ハマスの休戦案受け入れに先立ってイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話で会談し、ラファ侵攻について「民間人の大部分をより大きなリスクにさらす作戦を支持しない」と懸念を伝えた。
ネタニヤフ氏は人道支援拡大のため、ガザ南部との境界にあるケレム・シャローム検問所を開放することに同意した。
両首脳は休戦案を巡る交渉状況についても意見を交わし、バイデン氏は休戦に合意するよう促した。
これに関連し、ジョン・カービー米大統領補佐官は6日の記者会見で、イスラエルとハマスの交渉が「重大局面」を迎えているとの認識を示した。
カービー氏は人質解放と引き換えに6週間の戦闘休止を実現させ、人道支援を拡大する必要性を改めて示した。
ガザの民間人の犠牲を減らすためには人質交渉の合意が「最善の方法だ」と強調した。
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詳細が出たか、歴史的背景やイスラエルの思惑からしたら受け入れ難いという反応はまあするだろうな
イスラエルはガザの油田が欲しいし、そのためにはパレスチナが邪魔で邪魔で仕方がないからな
そのガザからの撤退は絶対にしたくないだろうからな
まだしばらく長引きそうだな
ハマスが承諾の「3段階の休戦案」にイスラエル反発…早期の戦闘休止は見通せず(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース