探査機ボイジャーの旅はまだ続く・・・オールトの雲まで300年、シリウスまで約30万年
ボイジャー1号と2号は、銀河の恒星と恒星の間に広がる「星間空間」を探索し続けている。
NASAは1977年、太陽系を横断する5年間のミッションを実施するため、双子の探査機を打ち上げた。
打ち上げから46年近く経った現在も、ボイジャー1号と2号は地球から最も遠い人工物として活動を続けている。
地球から約148億マイル(約238億km)離れ、探査機ボイジャー1号(Voyager 1)は、「星間物質」、つまり星と星の間の空間である未踏の闇の中を飛行している。
ボイジャー1号は、地球から最も遠いところにある人工物体だ。
NASAによると、ボイジャー1号とボイジャー2号の設計寿命は5年だったという。
木星、土星、天王星、海王星、およびそれらの衛星を間近で調査するために1977年に16日違いで打ち上げられた。
ミッション開始から約46年、ボイジャー1号と2号はともにヘリオポーズ(Heliopause)として知られる太陽圏の境界を果敢に越え、歴史にその名を刻んでいる。
ボイジャーたちは、今も太陽系の彼方からデータを送り続けている。一時的な通信の中断は何度かあったものの、2機の宇宙の旅はまだ終わっていない。
ボイジャー1号は300年後にオールトの雲、ボイジャー2号は29万6000年後にシリウスに到達する
ボイジャーが2030年まで稼働し続けることを目標にした継続的な電力管理の取り組みの一環として、NASAのエンジニアは、飛行の維持に不可欠ではないヒーター等の一部システムの電源を落としている。
それでも、ボイジャーはいずれ、地球との通信能力を失ってしまう可能性が高い。
しかし、NASAが観測機器を停止してボイジャーのミッションを終了させた後も、双子の探査機は星間空間を漂い続けるだろう。
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