雲のように淡く広がった天体「超淡銀河」その特徴とは | 自称投資家元シンガーソングライター松山栄一の写真・アニメ・時事ネタ他なんでもアリの超ウルトラ基地

雲のように淡く広がった天体「超淡銀河」その特徴とは

こちらは「うみへび座」の方向約40億光年先にある銀河「GAMA 526784」の姿です。カメラ

 

といっても、どれがその銀河なのか、すぐには分からない人もいるのではないでしょうか。

 

画像中央のやや左側に写っている雲のように淡く広がった天体、これがGAMA 526784です。

 

GAMA 526784は「超淡銀河」(UDG:Ultra-Diffuse Galaxy、超拡散状銀河)と呼ばれているタイプの銀河です。星空

 

超淡銀河は非常に薄く広がった銀河で、星の数は天の川銀河の100分の1以下。星

 

その大きさや形態は多様で、矮小楕円銀河(小さく暗い楕円銀河)に似た丸くなめらかな形を持つものもあれば、他の銀河との相互作用によって形が歪んでいるものもあるといいます。

 

画像を公開した欧州宇宙機関(ESA)によると、超淡銀河には幾つかの特徴がみられるといいます。 ひらめき電球

 

一つは暗黒物質(ダークマター)の量。銀河の質量の内、私達が知覚できる通常の物質(バリオンと呼ばれる)が占める割合は低く、大半は暗黒物質だとされています。

 

しかし超淡銀河の場合、暗黒物質が占める比率がとても高いものもあれば、反対にとても低いものも見つかっているといいます。

 

また、他のタイプの銀河では見られない明るい球状星団が豊富に存在することも、超淡銀河の特徴の一つとされています。 

 

冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」を使って取得された画像(可視光線と赤外線のフィルターを使用)を元に作成されたもので、ESAから2022年4月25日付で公開されています。

 

なお、ESAによれば、ハッブル宇宙望遠鏡は超淡銀河の特性を明らかにするために実施された一連の観測にてGAMA 526784の画像を取得しており、この銀河に散在する小さな星形成領域のサイズや年齢を調べる上で役立ったとのことです。

 

 

(記事引用元 雲のように淡く広がった天体「超淡銀河」その特徴とは(sorae 宇宙へのポータルサイト) - Yahoo!ニュース)   

(関連URL 科学ニュース - Yahoo!ニュース