先日10/13の日曜日に大阪・天満で行われた孫崎享さんの講演会
「集団的自衛権は 国民を守ってくれるのか?」
ゲスト:参議院議員 糸数慶子さん
150人超の参加で、会場は熱気むんむん。お二人ともすばらしい話で、微力ながらこの講演会の宣伝部隊としてお手伝いをさせてもらった身としては、ほんとうにうれしかったです。
内容はブログでは伝えきれません。IWJ大阪で録画を見られますので、参加できなかった方はぜひこちらをご覧ください。
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20131013 孫崎享氏・糸数慶子氏講演「集団的自衛権の正体」(再配信) http://www.ustream.tv/recorded/39806259
翌14日、孫崎さんがさっそく「孫崎チャンネル」の配信記事で、この日のイベントの糸数さんのお話しについて印象に残ったことを書かれてました。
「沖縄独立論」
政府が沖縄に対してやっていること、やってきたことを見れば、いま沖縄でこの話が急速に勢いを持ち始めるのも当然だと思います。
孫崎さんの記事、お読みください。会員制の有料記事ですが、ブログ転載OKというご本人の許可をいただいています。
沖縄で静かに勢いを増す独立論(糸数慶子議員の発言を聞いて思うこと)
孫崎享
13日、大阪で、孫崎 享 +糸数 慶子議員と「集団的自衛権の正体」で講演とパネル討議を行った。この時、糸数議員は沖縄独立論にも言及した。
かつて、沖縄の人が日本からの独立という時には、ある程度冗談っぽく話していたと思う。今、多くの沖縄の人は真剣な選択として議論始めた。
幾つかの契機がある。
特に普天間米軍基地の移転と、オスプレイ配備問題が契機となっている。
オスプレイは沖縄の全41市町村で反対議決をした。
それを踏まえて、本年1月28,29日全41市町村代表が東京で陳情し、銀座を行進した。
この時、街頭でどのような反応を得たか。
同情ではない。
「国賊」「お前らは中国からいくらお金をもらったのだ」という声が執拗に浴びさられた。
沖縄の人々は、日本に帰り、どれだけプラスになったのか、過去を含め論議が出てきた。
① 江戸時代の薩摩藩の侵攻、さらには明治政府の琉球処分
② 沖縄戦
③ 独立後の扱い
『戦後史の正体』。
「一九七九年、進藤栄一助教授、雑誌『世界』に「分割された領土」という論文発表の中に引用
「マッカーサー元帥のための覚書」(一九四七年九月二〇日)(マッカーサー司令部政治顧問シーボルト)
天皇の顧問、寺崎英成氏は、米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続するよう天皇が希望していると言明、日本に主権を残したままでの長期租借――二五年ないし五〇年、あるいはそれ以上――を提案。
④1952年サンフランシスコ講和条約発効日は、沖縄県や奄美諸島などにとっては、米国施政下に置かれ、主権を回復した本土と切り離された「屈辱の日」
⑤普天間移転問題
⑥オスプレイの配備
私は今後、沖縄で独立論はますます盛んになっていくとみている。
①日本政府が普天間基地などで沖縄県民の意思を配慮した政策をとることは考えにくい。
②逆に辺野古移転を強引に進めようとしている。
③沖縄経済はかっての基地依存から、観光などで自立の可能性を持ってきた。
④尖閣問題の対立が進めば沖縄がまた犠牲になるとの思いが出てくる。
今世界的にみると、先進国の中に独立の傾向が高まってきている。
スコットランド、バルセロナ一帯のカタルーニャ地方、バスク地方などで地域独立の動きが出ている。これを可能にしたのは次の理由による。
①経済などのグローバル化が進み、特定地域とだけ密接な関係を持たなくてもよくなった。
②世界の流れを見れば、軍事的侵攻はほとんどない。各国とも平和的協調に利益を見出している。
沖縄独立の動きは今、沖縄言葉、ウチナーグチ(沖縄口)の復権の動きとして表れている。
小学校では、ウチナーグチ(沖縄口)弁論大会が始まった。
糸数議員は挨拶ではまず最初に、ウチナーグチ(沖縄口)で呼びかけるという。
本土の人は、「沖縄が日本に復帰してこんなにいいことがあるよ」と言えない時代に入っている。
そして差別に平気でいる。
沖縄の独立論はますます活発化すると思う。
(引用ここまで)
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