９月のはじめ、ラオスに行った。ラオスに特別に興味があったわけではないけれど、日本から近いアジア圏で、女性の一人旅でも安全で、フリーツアーの代金が安いところ、という条件で検索をかけていくと、ラオスに行きあたった。
ベトナムは大好きで何度も行ったけれど、一人で行くにはホーチミンやハノイは騒がしすぎる。騒がしすぎるというのは、客引きがうるさすぎるという意味だ。最後にベトナムに行ったのは、もう5年も前。初めてベトナムに行った15年前と比べて、ずいぶん観光化されて雰囲気が変わってしまったが、今はもっと変わっていることだろう。
ラオスに行くと友達や知り合いに言うと、「北の方？（羅臼のまちがい）」という人もいれば、「それって、アフリカ？」という人もいた。海外旅行に慣れている人たちからは、決まって「なんでラオス？ ラオスに何しに行くの？ 何があるの？」と怪訝そうに聞かれた。何があるのか…って、たぶんお寺？ 日本人には、まだあまりなじみのないラオス。
旅先間違えたかなあ…とちょっとテンションが下がったこともあったけれど、たっぷり時間があって、お金があって、旅の相棒がいればぜったいに選ばない旅行先だからこそ、今回はぜひラオスに行ってみようと考えた。
にわか仕込みの貧弱なラオス語の知識と、ラオスが大好きだという女性が書いたラオス旅行記の中の、素敵な写真やイメージとともに。