親会社は回転機械メーカー、中堅といったところか。製造品目は蒸気タービンとポンプ。僕は主にポンプを担当している。
アフターサービスの営業をしており
千円の部品から数千万の大きな工事などをいりまへんか的なコニャニャチワな活動をしている。
さてタービンとはどういう機械かといえば回転動力を違う力に替える機械。蒸気タービンというのは蒸気でタービン(扇車)をまわし軸端に発電機を付け電力に置換する。自転車のタイヤと発電機の関係。草を食む牛が血と肉を育むが如く違うモノ(エネルギー)が出来上がる。
一方ポンプという機械は流体(弊社の場合流体又はガス=気体)を『吸い』
『上げる』ことを同時にする、即ち
『吸い上げる』機械。
タービンとポンプは同じ回転機械でありながら決定的な違いがある。
タービンは何かを回す機械に対しポンプは何かによって回される機械であるということ。タービンは駆動機、ポンプは被駆動機である。
僕のフィールドで生活に直結しているエンドユーザーといえばゴミ焼却発電所。昔は余熱利用の回収と言えば温水プールと所内のお風呂。
今は発電所として利益を上げ且つ余熱を所内で使い切ることによる事でヒートバランスを保ち地球温暖化防止の一助となっている。
仕組みこうだ。
ゴミを集めたパッカー車がゴミ焼きへ☞ゴミを集めて点火!熱を外に出すと地球温暖化につながるからその火力をボイラーという大きなやかんで湯を沸かす。やかんの口から湯気が勢い良くでる。蒸気をそのまま出すとやはり地球温暖化につながるので勢いを減らして温度を下げてやる必要があるので抵抗となる風車を回す。回るエネルギーは発電機をつければ電気が灯る、そう自転車のタイヤと発電機の如く。
そして電気というのは生ものではあるが電力事業法に基づき各電力会社が買い取る。
各発電会社が自前の発電所の負荷を下げ建設費の高い炉の延命が図れるからだ。
大きい工場であればみんなが出したゴミが毎時3万kw位の電気を生み出します。買い取り価格は1kw5円と試算すると一時間に15万円、一日300万円強なので月に一億、点検で止めている期間を除いても年間10億を生みだすハイブリッドなシステムなのです。
つづく(?)