今日の新聞の、「よくばり湯の旅」は、『平和を思うウサギの島 せと温泉(広島県)』。
瀬戸内海に浮かぶ大久野島。せと温泉のわく宿泊施設が一つだけで島民はいない。250匹余りが住む「ウサギの島」だ。
よっちゃまは、大久野島へ行ったことがある。
ソフトテニス「大正会」の試合。
初めは「明治・大正会」だった。
だんだん明治生まれの方が少なくなって、「大正会」になった。
大正生まれの軟式テニス愛好者の女性たちが運営する全国組織の軟式テニスの会。
年に一度、全国各地持ち回りで大会を開き、親睦会、オプションで観光旅行などをして楽しんだ。
年に一度の逢瀬。
ダブルスの試合でも、個人で申し込み、会場でペアを組んだ。
初めのうちは、わたしが飛行機のチケットを取ったり、いっしょに行って試合の間はわたしは自由行動。
そのうち、よっちゃまは自分ですべて手配できるようになった。
ホテルに宅配便で荷物を送り、身軽な格好でさっそうと出かけていった。
このころのよっちゃまがわたしは好きだ。
ひとりじゃ何にもできないようなふりをしていた専業主婦のよっちゃまが、55歳で未亡人になり、同居していた息子一家も東京に戻り、気軽なひとり暮らし。
テニスに日本画に・・・よっちゃまは飛び回っていた。
大久野島にもよっちゃまは出かけていった。
そのとき初めて、旧陸軍の毒ガス工場があった島、だということを知った。
がいたかどうか・・・よっちゃまから聞いたか覚えていない。
もちろん、
ねぇ、よっちゃま、大正会の試合で広島の大久野島に行ったとき、がたくさんいた?
と聞いても、
さぁ、どうだったかしらねぇ。。。
としか答えないだろう。
覚えていないことを敢えて訊ねるのは酷なことだと最近思うようになった。
そのとき、よっちゃまは確かに楽しくテニスをしてお仲間とにぎやかにすごした。
それだけで十分。
今、このとき、だけを生きている・・・それでいいんだ。。。
<介護ブログ>参加中です。よろしかったらクリックをお願いしま~す