だるま物語
東京から横浜、横須賀、三浦方面を結ぶ京急線。
かつて、京急には800形「だるま」と称された電車がいました。
日本でも珍しい片開き4扉、前照灯1灯と、京急の伝統を受け継いだ最後の普通列車用通勤電車でした。
クーラーの形状が違ったりしたのも個性的で、京急の朝ラッシュなどで重宝されていました。
これは2019年までに引退した「だるま」電車の記録になります。
花形の快特用2100形と平行する「だるま」です。
横浜駅の混雑が著しい時代、京急は乗降時間短縮のため、扉を増やすと同時に、収容力にすぐれた片開きドアをこの800形で積極的に採用することになりました。
すべての車両にモーターが搭載されており、加速・減速性能に優れていることから、普通列車のエースとして、運用されていました。
なお、子安駅は品川方面が部分複線区間になっており、快特と普通列車の並走が見れることもよくありました。
「だるま」電車は最初期形と後期形で形態がバラバラで、またモーターも東洋電機・三菱電機のいずれかに別れているなど、個性的な車両でした。
画像の車両は、東洋電機と三菱電機のモーターが混在していた車両で、編成ごとにバラツキがあったようです。
高島屋をバックに横浜方面に向かう「だるま」電車。
神奈川県民からの思い入れも結構深いようです。
2019年にホームドア設置で惜しまれながら引退しました。
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