大井川鉄道の客車
昔の風情あり
2018年と2019年の2回に分けて、大井川鉄道新金谷周辺に訪問しました。
狙いは蒸気機関車とその客車でした。
新金谷に着くと旧型客車がずらりと。
この車両は張り上げ屋根が美しく、客車の中でも特徴的な車両ですが、すでに補修跡があり痛々しいです。
オハ35客車です。
大井川鉄道のSL列車の主力形式で、この時は座席にトーマスのカバーがかけられていました。
風情が損なわれるという意味では惜しまれますが、子供受けを考えると、風情がなんて言えませんね・・・・・・。
台車です。
今では絶対に見ることのできない構造です。
スハフ42です。
大井川鉄道の客車は各地の幹線で活躍した車両が多く、それぞれの出で立ちが面白いのが特徴です。
盛岡や山陰、中には同じ静岡で活躍した客車もありました。
お座敷列車のナロ80です。
元は西武の電車だったのですが、使いづらく休車中だった車両を改装して、客車に改造したのが本形式でした。
かつての大井川の技術力は高く、時には新造に近い大改造を施した車両も実在したようですが、現在ではそういった改造は出来なくなり、大井川鉄道が最も栄えていた頃の生き証人として、第一線で活躍しています。
カラーリングが国鉄のお座敷列車風に仕上がっているのが特徴です。
こちらも電車から改造して誕生したスイテ82です。
大井川鉄道唯一の展望車でこれも西武の電車を改造して誕生しました。
国鉄の展望車としては気高いマイテ49を忍ばせるデザインとカラーリングになっています。
大井川鉄道の客車は基本的には原型を留めており、ドラマのロケに最適な車両が多いです。
かつては撮影のために貨車を客車に改造したりとしていましたが、今では戦争系のドラマでしか見れなくなり、テレビの時代もまた無情に変わりつつあると感じます。
井川線の旧型客車はプラザロコの中に保存されていました。
井川線の環境に合わせてか小振りな仕様になっており、窮屈です。
現役で動いている車もいつか見てみたいです。